2017年日本シリーズは悔しいデビュー(2/3回を2四球5失点)となってしまった田中健二朗投手。
思えば広島とのクライマックスファイナルで一度も登板機会がなかったんです。
なぜ田中を使わないのか?
多くの田中ファンは思いました。
あげく、あんな大ピンチで久々の登板・・・
ちょっと使い方がおかしいんじゃないでしょうかね?
残念です。
田中選手に挽回の機会を!
田中健二朗選手は横浜DeNAベイスターズの中継ぎピッチャーですよね。
2014年シーズン後半から一軍に定着してチームに欠かせない存在となっています。
今回は田中選手の球種や球速、常葉菊川高校時代の活躍と、投球フォームについてお送り致します。
田中健二朗プロフィール
本名 | 田中健二朗(たなか けんじろう) |
ニックネーム | ハマのソリコミ |
生年月日 | 1989年9月18日(35歳) |
出身地 | 愛知県新城市鳳来地区 |
所属チーム | 常葉菊川高校 →横浜DeNAベイスターズ (2007年ドラフト1位) |
身長 | 179cm |
体重 | 75kg |
血液型 | B型 |
ポジション | 投手(ピッチャー) |
背番号 | 46 |
投打 | 左投げ左打ち |
家族 | 妻・未来さん |
田中健二朗選手は2007年にドラフト1位で横浜DeNAベイスターズに入団しました。
ドラフト会議は2005年~2007年まで高校生ドラフトと大学・社会人ドラフトに分かれていました。
なので田中選手は高校生の中でのドラフト1位指名だったわけです。
ただ、横浜DeNAベイスターズは当初ドラフト1位で佐藤由規選手(仙台育英→ヤクルト)を指名して5球団競合となり外れくじを引き獲得失敗しました。
外れ1位で高濱卓也選手(横浜高校→千葉ロッテマリーンズ)を指名してロッテとの一騎打ちになり、また外れくじでした。
そして外れ外れ1位で田中健二朗選手を獲得したのでした。
なので田中選手は2007年高校生ドラフト外れ外れ1位ということになります。
田中健二朗(横浜DeNAベイスターズ)の球種
田中健二朗選手の球種について見てみましょう。
田中選手の球種は以下の通りです。
- ストレート
- カーブ
- スライダー
- チェンジアップ
- フォーク
- シュート(ほとんど投げない)
初球はストレートで入ることが多いですね。
追い込んでから三振を狙いに行く球はストレートとカーブが半々くらいです。
2016年からはフォークも投げるようになってきました。
ストレートが速くなってきたからフォークのような縦の変化球が有効になってきてます。
スライダーでも三振が取れますが、無理せずゴロを打たせる感じで使っていますね。
チェンジアップは2014年に当時の監督・中畑清さんが「スーパーチェンジアップ」と評してファンに期待させましたが、あまり投げませんよね。
スーパーチェンジアップ見てみたいんですが。
シュートは激レアですが確かに持ち球です。
田中健二朗(横浜DeNAベイスターズ)の球速は何キロ?
田中健二朗選手のストレートの球速について見てみましょう。
田中投手は横浜DeNAベイスターズ入団当初よりもずいぶんストレートが速くなっています。
2016年の公式戦での最速は146km/hです。
常時140km/hくらいですね。
高校時代は最速139km/hで常時130km/h程度でした。
しかしテレビ中継で見ていると表示される球速よりもずいぶん速く見えました。
145km/hくらいに見えてました。
多くの視聴者がそう感じたようで、「日本一速い130キロ」と言われていましたよ。
田中健二朗選手のフォームは一見オーソドックスなオーバースローなんですが、タイミングが異常に合わせにくいようです。
フォームの詳細は最後の項で解説します。
動画もありますので見てみてくださいね。
田中健二朗の常葉菊川高校時代
田中健二朗選手の常葉菊川高校時代について見てみましょう。
田中選手は愛知県新城市の新城ベアーズという硬式野球チームで全国大会に出場したこともあり、ある程度有名な中学生のピッチャーでした。
愛知県の東三河地方にある新城市は静岡県と近く、静岡の高校に進学する生徒が多いんですよね。
田中選手が選んだのは静岡県西部にある常葉学園菊川高校でした。
常葉菊川といえば大リーグのニューヨーク・ヤンキースにそっくりなピンストライプのユニフォームで突如登場して、いきなり春の選抜で優勝した高校というイメージですよね。
常葉菊川は2007年の春の選抜に出場することが決まったタイミングでユニフォームをピンストライプに変えたんです。
それ以前はかなり地味なくすんだ色の普通のユニフォームでした。
2006年の東海大会を圧倒的な力で制し、明治神宮大会でもベスト8まで進んだことから甲子園にインパクトを残そうと美術デザイン科の生徒がデザインしたそうです。
そのピンストライプのユニフォームを身にまとって登場した田中健二朗投手は衝撃の投球を披露しましたよね。
田中健二朗選手の春の選抜甲子園2007での活躍
初戦の仙台育英戦では注目のピッチャー佐藤由規選手と投げ合い1失点で勝利。
続く熊代聖人選手率いる今治西(愛媛)戦では17奪三振の完封勝利(4安打)でした。
ベスト8では中田翔選手の大阪桐蔭に1失点完投勝利。
中田選手を3打数ノーヒットに抑えました(1四球)。
準決勝の熊本工業戦では疲れから打ち込まれ戸狩聡希選手のリリーフに助けられました。
決勝戦では東海大会でも完勝した大垣日大との一騎打ちでしたよね。
先発した戸狩選手が序盤に4失点して田中選手がロングリリーフ。
危なげないピッチングで相性の良い大垣日大打線を完ぺきに抑え込みました。
中盤で逆転した常葉菊川が初優勝したのでした。
打線と走塁が目を引いた常葉菊川高校でしたが、私は当時から田中健二朗投手の投球フォームが気になっていたのです。
田中健二朗選手の投球フォーム解説
田中健二朗選手の投球フォームについて見てみましょう。
田中選手は球速は速くないんですが、ストレートで三振が穫れるピッチャーです。
プロに入った今でも高校時代とほとんど変わらない投球フォームをしています。
多少変わりましたが、重要な部分はそのままです。
田中選手のフォームは打者がタイミングを合わせにくいんです。
その理由は、投球時に上げた右足と左腕のテイクバックにあります。
田中健二朗選手の投球フォームの秘密① 上げた右足
田中健二朗選手は常にセットポジションから投げます(高校時代はノーワインドアップでした)。
田中投手はランナーがいないと投球時に右足を高く上げます。
一般的にピッチャーは軸足よりも後ろにひねり気味に上げますが、田中投手は上げた脚を軸足に交差させないんです。
まるで左投手が一塁に牽制球を投げるような足の上げ方なんです。
そして打者方向に蹴り出して体重移動するんですよ。
この足の使い方をする投手は私の知っている限り他にいません。
過去にはいました。
それは中日や巨人で中継ぎとして活躍した前田幸長さんです。
前田幸長さんは日本最速のクイックモーションで知られていましたよね。
他は知りません。
とにかくこの足の上げ方が田中健二朗投手の特徴の一つです。
田中健二朗選手の投球フォームの秘密② テイクバック
田中健二朗投手の投球フォームの秘密の二つ目はテイクバックです。
最近の投手はみんなテイクバックが小さいですよね。
これはテイクバックした時に打者からボールの握りが見えてしまうことを防ぐためとタイミングを合わせにくくする目的からです。
田中投手は2008年時点では極めてテイクバックが小さい部類でしたが、最近はみんな小さいので相対的にはそこまで小さくなくなりました。
でも足を上げてから腕を振るまでの時間が短いんです。
足を上げてすぐに腕を振っています。
田中投手は身体のやや後方まで腕を伸ばしたままテイクバックし、身体の沈み込み(タメを作る動作)と同時に腕を引き戻し素早く腕を振ります。
肘の使い方が特殊なんですよ。
投球フォームを動画で確認してみましょう。
高校時代の方がフォームのディテールが綺麗なので高校時代の動画にします。
常葉菊川野球部の応援サイトを運営されているTKOBさんの動画です。
非常にコンパクトに腕を振る様子が分かりますよね。
足を上げてから腕を振るまでが早いです。
基本的にプロに入ってからも重要な部分は変わっていません。
ただ、2015年あたりからは少し足を身体のやや後方まで上げるようになりました。
これはより力強い球を投げるためですね。
しかし沈み込み時には前方に蹴り出してますからタイミングの合わせにくさには影響していません。
正しい改良だったと言えます。
以上、今回は
- 田中健二朗プロフィール
- 田中健二朗(横浜DeNAベイスターズ)の球種
- 田中健二朗(横浜DeNAベイスターズ)の球速は何キロ?
- 田中健二朗の常葉菊川高校時代
- 田中健二朗選手の投球フォーム解説
という内容でお送り致しました。
油が乗り切って絶頂期を迎える田中健二朗選手の活躍に要注目ですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。