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広島カープが日本シリーズで勝てない理由は?短期決戦に勝つための対策も

広島カープは2018年にセ・リーグ3連覇したプロ野球団です。

140試合のリーグ戦を勝ち抜く力はナンバーワンですが、日本シリーズやクライマックスシリーズ(CS)といったポストシーズン、つまり短期決戦では思うように勝てません。

この記事では広島カープが日本シリーズで勝てない理由と、今後短期決戦に勝つための対策を紹介しています。

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もくじ

1.広島カープが日本シリーズに勝てない理由

広島カープは
2016年
2017年
2018年

とセ・リーグを3連覇しました。

球団初の快挙です。

しかし、カープは1984年を最後に日本一から遠ざかっています。


つまり、3連覇しましたが日本一にはなっていないんです。

その理由は短期決戦に弱いからだと言われています。

日本のプロ野球は
セントラル・リーグ(セ・リーグ)
パシフィック・リーグ(パ・リーグ)

の2リーグあり、それぞれ6球団ずつがレギュラーシーズンとして140試合のリーグ戦を戦います。

各リーグ上位3チームがプレーオフに進出。

プレーオフは「クライマックスシリーズ」と名付けられており、リーグ戦2位の球団と3位の球団がファーストステージを戦います。

2位球団に1勝のアドバンテージが与えられ、先に3勝した方がリーグ戦優勝チームとのファイナルステージに進むんです。

ファイナルステージではリーグ優勝チームに1勝のアドバンテージが与えられ、先に4勝した方が日本シリーズに進出することになっています。

そのため、場合によってはリーグ優勝したチームが日本シリーズに出れないケースも。

2018年はパ・リーグで優勝した埼玉西武ライオンズがクライマックスシリーズのファイナルステージで、リーグ2位から勝ち上がったソフトバンクに敗れています。

広島カープも2017年に、セ・リーグ3位から勝ち上がった横浜DeNAベイスターズに敗れました。

リーグ戦であれだけの強さを見せる一方で、短期決戦では脆さを見せます。


3連覇中のシーズンでの逆転勝ち回数は
2016年=42回
2017年=41回
2018年=40回

と12球団ダントツでトップを誇っており、カープは粘り強さが特徴のチームと言って良いでしょう。

しかし2018年の日本シリーズを見ても分かる通り、短期決戦に入ると全試合を通して雰囲気がよくありません。

  • 北海道日本ハムファイターズ(2016年日本シリーズの相手)
  • 横浜DeNAベイスターズ(2017年CSの相手)
  • 福岡ソフトバンクホークス(2018年日本シリーズの相手)

は共に短期決戦ではシーズンと戦い方を大きく変えてきました。

要所要所での選手の起用方法や、戦術が工夫されていたと思います。

2018年日本シリーズのソフトバンクは、レギュラーシーズンでは内川聖一に送りバントを2回も指示して両方共成功、得点につなげました。


投手起用についても、2016年日本シリーズで戦った日ハムは先発投手を長く引っ張らずに細かく継投して広島に反撃の機会を与えませんでした。


一方の広島カープは、2016年日本シリーズにおいてはシーズン中の戦い方でそのまま日本シリーズを戦っていたんです。

先発投手を長く引っ張り、チームの勝ちパターンの中継ぎ(今村・ジャクソン)→救援(中崎)につなぐスタイル。

この歯車が噛み合わず、調子を落としたまま日本シリーズを終えた印象でした。

2018年日本シリーズでは、投手を細かく繋ぐ戦術を実践したものの、疑問の残る継投があったり第4戦では野村祐輔を引っ張るというチグハグな部分も。


短期決戦の戦い方がまだ整っていない状況だったと思います。

今後、広島カープはこれまで通りレギュラーシーズンを粘り強く戦いつつも、本当の目標である日本一を勝ち取るためには短期決戦の戦い方を学ばなくてはなりません。

2.広島カープが短期決戦で勝つための対策

広島カープがクライマックスシリーズ、日本シリーズといった短期決戦で勝つためにはどうしたらよいでしょうか?
対策としては

  • 攻撃
    状況に応じた攻撃パターンのバリエーションを増やす
  • 継投
    先手必勝の投手起用をする

というのが良いとされています。

状況に応じた攻撃パターンとは、まさに2018年のソフトバンクの戦い方が参考になりますね。

内川聖一が送りバントをしたり、シリーズ序盤で不振にあえいでいた柳田悠岐はヒットこそ出ませんでしたが、フォアボールで出塁するなど、チームが勝つために自分が出来ることを積極的にしていました。

柳田はチームの勝利に貢献する中で調子を取り戻し、第5戦では劇的なサヨナラホームランを放っています。

一方、同じく不振だった広島の丸佳浩は勝負強さを発揮できず、四球を選べる場面でも焦りからか三振が多かったです。

サヨナラ負けした第5戦で一時逆転となる2ランを放ちましたが、走者を置いた場面での凡退が多く、結果的に最後まで不振を脱することが出来ませんでした。

シリーズ初戦でホームランという絶好の滑り出しを見せた菊池涼介も第二戦以降は目立った活躍が出来ずに終わっています。

菊池涼介の日本シリーズ成績
第1戦 4打数2安打(1本塁打)
第2戦 3打数1安打
第3戦 5打数1安打
第4戦 4打数1安打
第5戦 3打数無安打
第6戦 4打数無安打
更に、名手菊池としては不甲斐ない守備もありました。

勝数で先を越されたことからくる焦りにチーム全体が支配されてしまったような印象です。


4番の鈴木誠也や阿部、野間といった下位打線は調子良かったですが、打線のつながりが良くなかったですね。

日本シリーズでは、試合の流れにはその試合だけでなくシリーズ全体の戦いぶりが大きく影響します。

「先に4勝した方が勝ち」という短期決戦特有の緊張感が原因です。

特に2勝差を付けられると厳しくなってきますね。

レギュラーシーズンのように長いスパンで焦りなく戦える状況とは違うわけです。

この試合絶対に勝つという目的を常に持って、普段なら1点やっても仕方ない場面でも点をやらない戦術を磨く必要があります。

2018年シーズン途中で台頭してきたフランスアをたくさん投げさせたりと、部分的には良いところもありました。

こうした短期決戦用の戦い方を試すのはレギュラーシーズンの中で実践するしかありません。

シーズン通して必勝体制で行くのは無理がかかるので、時々普段とは違った目的を持って試合に臨むようにすれば良いのではないでしょうか。

3.2019年もセリーグ優勝できるのか

広島カープは2019年も戦力的には充実しています。

育成も良いので、若い選手も育ってきており、Aクラス入りは確実でしょう。

心配なのは丸佳浩が抜ける可能性が高く、誰が穴を埋めるかが課題です。

チームの顔であるタナキクマルのマルが抜ける問題もそうですが、タナキクの関係性も不安です。

日本シリーズで菊池の守備がちょっと良くなかったですよね。

田中広輔は抜群の動きを見せていましたが、シリーズ終盤ではなんだか二人の間に不穏な空気を感じたのは私だけではないはず。

優勝できるだけの十分な戦力はあるものの、シーズンまでにどう気持ちを一つに盛り上げていけるかが鍵となりそうです。

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以上、今回は広島カープが短期決戦で勝てない理由や対策を紹介しました。

カープには2019年はセ・リーグ4連覇と悲願の日本一に向けて、これまでと違う取り組みもしていって欲しいですね。

マツダスタジアムのチケットももう少し書いやすくしてほしいです。

最後まで見ていただきありがとうございました。

次の記事もお楽しみに。

では!

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