節分に恵方巻きを食べるのはなぜ?2017年の方角(方位)と食べ方は?
2月3日は節分の日ですよね。
一昔前は節分といえば豆まき!という感じでしたが、ここ数年恵方巻きを食べる風習も一般的になってきました。
スーパーでずらりと並んだ恵方巻きを思わず手にとって、食べてみようかなと思う方も多いと思いますが、意外と節分に恵方巻きを食べる理由は知られていませんよね。
ということで、今回は節分に恵方巻きを食べるのはなぜか、その理由や2017年の方角(方位)、正しい食べ方について調べてみました!
- 節分に恵方巻きを食べるのはなぜ?
- 2017年の恵方の方角(方位)は?
- 節分の恵方巻きの正しい食べ方は?
節分に恵方巻きを食べるのはなぜ?
節分というのは、「季節の分かれ目」という意味で。
1年に4回ある季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のことをいいます。
中でも立春(2月4日ごろ)の前日の節分は、冬が終わり新しく春が来ることから、1年の終わりと始まりの区切りとして様々な行事か行われ、それが今でも残っています。
季節の変わり目には邪気(鬼)が生じるという考えから、邪気払いの意味で宮中の伝統行事として行われていた豆まきも、現在節分の行事として日本中に根付いていますよね。
では、恵方巻きを食べるのはなぜなんでしょう?
実は恵方巻きの由来については諸説あり、どの説がもっとも正しいかというのは分かっていないそうなんです。
現在、恵方巻きの由来の有力な説と言われているのは、以下のような風習です。
- 江戸時代末期、大阪の船場の商人たちが商売繁盛・無病息災、家内安全を祈願して太巻きを丸かじりした
- 船場の女性が階段で太巻きを丸かじりをして願い事をした
- 大正時代に大阪の花街で、節分の時期に漬けあがる美味しいお新香を巻いた海苔巻きを切らずに恵方を向いて食べ、縁起を担いだ
- 船場の旦那衆のあそび
これらの説から、大阪の船場が恵方巻きの発祥の地であることは間違いないようですが、この風習は一般的に広まらず、名称も単に「太巻き」「丸かぶり寿司」と呼ばれていました。
この風習は戦後一旦廃れましたが、大阪の大阪鮓商組合後援会を中心に、海苔の販売促進のため「節分の丸かぶり寿司」の宣伝が続けられ、昭和40年代前半には大阪の海苔問屋協同組合とすし組合が連携して飛行機からビラを撒くなど大きなキャンペーンも行われたそうです。
この「丸かぶり寿司」が現在の「恵方巻き」として日本中に広まるきっかけとなったのが、セブンイレブンでの販売でした。
売り上げが落ちる1月~2月に売り出すいい商品がないかと企画していたセブンイレブンが、店舗オーナーとの会話からこの「丸かぶり寿司」の存在を聞き、「丸かぶり寿司 恵方巻」という商品名で1988年から販売を開始したのです。
当初西日本中心だった販売も徐々に全国に広がり、「恵方巻き」の名称とともに節分の新しい風習として知られるようになったというわけです。
「恵方」というのは陰陽道の歳徳神がいるとされる方角でその年の十干によって変わりますが、この歴史深そうな「恵方」という名称を商品名に取り入れたことも、「なんだか昔からの風習みたいだしやってみようかな」と消費者心理をうまくついている感じがしますよね。
2017年の恵方の方角(方位)は?
2017年の恵方の方角は・・・ずばり北北西(やや北)です!
もっと簡単に言うと、まっすぐ北の方向を向いてた状態よりちょっとだけ左側です。
恵方の決め方を簡単に説明しておきますね。
先ほど少し触れましたが、恵方というのはは陰陽道の歳徳神がいるとされる方角で、「その方角に向かって事を行えば万事に吉」とされるとても縁起のよい方角です。
その年の「十干」によって変わり、毎年「今年の方角は・・・」と言われているので組み合わせは無限?!と思いきや、実は4パターンしかないんです。
「十干」というのは、十二支の干支みたいなもので、その年に割り当てられた記号と考えてもらえたらシンプルかと思いますが、それが10個(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)あります。
その年を西暦で見たときに、1の位の数字がいくつなのかによって、割り当てられる十干が決まります。
1=辛
2=壬
3=癸
4=甲
5=乙
6=丙
7=丁
8=戊
9=己
0=庚
そして、4方向の恵方を決めるには、次のような組み合わせになります。
甲・己(1の位が4・9)=東北東(やや東)
乙・庚(1の位が0・5)=西南西(やや西)
丙・辛・戊・癸(1の位が1・6・3・8)=南南東(やや南)
丁・壬(1の位が2・7)=北北西(やや北)
ぴったり北とか西にならないのは、恵方の十字が東西南北の十字から少しずれているからなんですね。
「ほとんど北だけどやや左(西)」とか「ほとんど南だけどやや左(西)」という感じで覚えられたらいいのかなと思います。
節分の恵方巻きの正しい食べ方は?
せっかく縁起担ぎに恵方巻きを買ってきたり作ったりしたのだから、最大限にご利益のある食べ方をしたいですよね。
というわけで、恵方巻きの正しいと言われている食べ方を紹介します。
恵方巻きは切らないで丸ごと食べる
恵方巻きは切ってしまうと「縁が切れる」といってご利益がなくなってしまうそうです。
ですので、家族やお友達と一緒に食べる場合必ず人数分の本数の恵方巻きを用意するようにしましょう!
恵方巻きは恵方を向いて食べる
2年連続で同じ恵方ということはありえないので、しっかりその年の恵方をチェックしてその方向を向いて食べましょう!
恵方巻きを食べるときは黙って一気に食べる
恵方巻きを食べるときは、食べ始めてから食べ終わるまで黙って一気に食べないとご利益がないそうです。
途中で味の感想を言ったり休んだりしてしまうとダメなんだとか。
せーの!で食べ始めたら、食べ終わるまでは黙って恵方巻きを食べることに集中しましょう!
また、一気に食べるということなので食べられる大きさのものを選ぶのもポイントですね。
醤油を付け足したりお茶を飲んではダメ
一気に食べなくてはならないということは、途中でお醤油をつけたり、お茶を飲んだりしてもダメなんです。
恵方巻きを食べ始めたら、食べ終わるまではほかの事を一切してはいけないというのが決まりです。
もちろん口から話してモグモグするのは大丈夫ですが、お皿に置いたりはぜず、ビールなんかもぐっとガマン。
ご利益のために恵方巻きに集中しましょう!
以上、
- 節分に恵方巻きを食べるのはなぜ?
- 2017年の恵方の方角(方位)は?
- 節分の恵方巻きの正しい食べ方は?
の内容でお送りしました。
1年の区切りの節分、楽しく美味しく恵方巻きを食べてご利益をもらいましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。