米朝首脳会談の合意文書(共同声明)の内容は?金正恩の「足を引っ張られた」の意味も

アメリカの国旗と北朝鮮の風景の画像

    金正恩は北朝鮮の最高指導者です。

    2018年6月12日の米朝首脳会談でトランプ大統領と史上初の階段を行いました。

    1対1会談の冒頭で金正恩が語った「足を引っ張られた過去」の意味について話題となっています。

    これまでトランプ大統領が「金正恩が本気で取り組むかどうか最初の1分で分かる」と豪語していました。

    トランプ発言を考慮すると、この金正恩の発言は首脳会談失敗に繋がるんじゃないかと心配になった人が多かったのではないでしょうか。

    この記事では、金正恩の「足を引っ張られた過去」「目と耳をふさいできた」という言葉の意味について紹介しています。

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    もくじ

    1.米朝首脳会談の合意文書(共同声明)に両首脳が署名

    トランプ大統領と金正恩委員長が米朝首脳会談の合意文書に署名しました。

    トランプ大統領は、アメリカと北朝鮮の関係にとどまらず、朝鮮半島や他の国々等との関係もこれまでにない良いものになっていく包括的な内容だと語っています。

    金正恩委員長は、過去を払拭して新たなスタートを切る会談となったと語りました。

    トランプ大統領は更に、金正恩の印象について
    「非常に頭がよく、優れた交渉者であった。

    自国のことを非常に愛していることも分かり、今後何度もお会いすることになるだろう。


    と語っていて、交渉がうまく行ったことによって非常に機嫌が良い印象でしたね。

    合意文書の詳しい形式や内容は今後明らかになり次第更に追記してお伝えします。

    2.金正恩の「足を引っ張られた」の意味は?

    冒頭で金正恩委員長が語った「足を引っ張られた過去」の意味について話題となりました。

    当初この言葉の解釈にいくつかバリエーションがあったので紹介します。

    ①アメリカに足を引っ張られたという意味?

    金正恩は米朝首脳会談の冒頭で「ココまで来るのは簡単なことではなかった。

    我々は足を引っ張られた過去があり、目と耳を塞いできた経緯がある。

    そういった過去を乗り越えてここに来た。

    」と語りました。

    率直に多くの人が感じたのは、「いきなり駆け引きをしてきた」というものでした。

    トランプ大統領が「この首脳会談は必ず大成功するだろう」と発言して前向きなスタートを試みたのに対してジャブを放ってきたという印象です。

    交渉において先手を打とうとした意図があったのではないかと言われていますが、限定的な意味を持たない言葉を選んで発言したトランプ大統領に比べて気持ちの余裕がなかったのではないかという意見があります。

    報道各局ではこの「足を引っ張られた」に関して異なる解釈があるようです。

    ②北朝鮮内部で足を引っ張られたという意味?

    解釈に酔っては、北朝鮮内部で足を引っ張られたとも受け取れます。

    内部のブレインが海外への対応に関して謝ったアドバイスを行なってきたという意味でしょうか。

    しかし、このニュアンスで発言していないというのが大方の見方ですね。

    かなり自分の非を認めることになりますからね。

    ③第三国に足を引っ張られたという意味?

    北朝鮮でもアメリカでもない第三国に足を引っ張られたという意味だという意見もあります。

    第三国とは、中国またはロシアのことではないかと言われており、米帳首脳会談の冒頭であることを考えるとこの線が強いのではないかと考える人が多いようでした。

    いずれにしても「日本に足を引っ張られた」というニュアンスではないようです。

    北朝鮮独特な思考パターンによる、まったく予想できない意図を含んだ表現なのかもしれませんね。

    ④最終的には、「お互いに足を引っ張られてきた」という意味に帰結か?

    言葉の受け取り方の違いもあるでしょうし、史上初の米朝首脳会談ということもあって緊張していた可能性もあり、金正恩の言葉が足りていなかった可能性があります。

    最終的には奉読各局は「我々はお互いに足を引っ張ってきた過去があり、目と耳を塞いできた」と訳が出てきています。

    これは、米帳首脳会談が成功に終わり、合意文書に署名するという展開となったことで冒頭のニュアンスを考慮した結果であるようですね。

    3.米朝首脳会談でトランプ大統領と金正恩が署名した合意文書(共同声明)の内容は?

    米朝首脳会談の合意文書(共同声明)の内容は以下のとおりです。

    1. 米朝の平和と反映に向けた新しい関係を気づいていく
    2. 朝鮮半島の継続的で安定的な平和を構築していく
    3. 朝鮮半島の完全な非核化に向けた努力をする
    4. 朝鮮戦争における捕虜や行方不明者の遺骨の返還

    トランプ大統領は時間がない中で濃密な話し合いができたと語り、包括的な内容だと説明していました。

    たしかに包括的というか、かなりざっくりとした内容です。

    今後詳細な内容を取り決め、上記合意文書に即したプロセスを実践していくことになります。

    話題となっていた「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化=CVID」の文言は含まれませんでした。


    その理由は「時間がなかったから」だということです。

    包括的な内容の中にも、このCVIDは取り入れてほしかったという声が多いですね。

    なお、朝鮮半島の完全な非核化に対する費用は日本と韓国が大規模に支援するだろうと語り、アメリカは費用の負担はしないと名言。

    日本政府の要請した拉致問題についてはトランプ大統領から提議された模様ですが、共同声明に記載されることはありませんでした。

    今後日朝間で向き合いながら具体的に解決に向けて取り組んでいく必要があります。

    拉致問題の解決とは、被害者全員の帰国です。

    解決するまでの期間や方法を具体的に決めて、着実に取り組んでいってほしいですね。

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    以上、今回は米朝首脳会談冒頭で金正恩が語った「足を引っ張られた」の意味について深掘りしてみました。

    米朝首脳会談は、1対1の会談の後で拡大会合が行われ、一緒にランチを食べた後で合意文書にサイン。

    終了となりました。

    内容については今後明らかになるので追記してお伝えします。

    両者の溝が完全に埋まったとは言えないという見方が大半ですが、関係改善と平和に向けて一歩前進したのは間違いないとも。

    日本としては、拉致被害者の返還に関して何らか前進することが重要ですが、今の所トランプ大統領がどの程度拉致事件に関して言及したか分かっていません。

    続報が入り次第追記します。

    最後まで見ていただきありがとうございました。

    次の記事もお楽しみに。

    では!

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