節分の恵方巻きを丸かぶりする方角の決め方は?誰が決めるの?

    節分の恵方巻きを丸かぶりする方角の決め方は?誰が決めるの?
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    毎年2月3日の節分の日が近づくと目にする恵方巻きのCMや広告。

    今年の恵方は・・・なんて言葉もよく耳にしますよね。

    その年の恵方を向いて太巻きのお寿司を丸かぶりすると縁起がよいと言われていますが、そもそも恵方って何なんでしょう?
    いったい誰がどのように決めているのか、気になりますよね。

    というわけで今回は、節分の恵方巻きを丸かぶりする方角(恵方)の方角の決め方や誰が決めるのかについて調べてみました。

    • 節分の恵方巻きを丸かぶりする方角(恵方)とは?
    • 恵方の決め方は?誰が決めるの?

    もくじ

    節分の恵方巻きを丸かぶりする方角(恵方)とは?

    その年に、その方角を向いて恵方巻きを食べると縁起がよいとされる「恵方」。

    そもそも「恵方」というのはなにかというと、陰陽道でその年の福徳を司るといわれる「歳徳神(としとくじん、とんどさん)」がいる方角と言われています。

    陰陽道というのは、全ての事柄や現象は陰陽と木・火・土・金・水の五要素の組み合わせによって成り立っているという中国古代の思想で、日本には5~6世紀に仏教や儒教とともに伝わってきました。

    暦や時計などにも大きな影響を与えたこの陰陽道は、日本で独自の発展をとげ、平安時代~室町時代には政治にも大きな影響を与える占術でした。

    陰陽道の考え方では、歳徳神のいる方角(=恵方)を向いてことを行うと、万事に吉とされています。

    そのことから、冬が終わり春が始まる季節の区切りである節分に、恵方を向いて恵方巻きを食べると1年いいことがあると言われているんですね。

    ちなみに、室町時代まで政治と深く関わりのあった陰陽道ですが、明治維新以降は禁止され、現在ではわずかな流派を残すのみとなっています。

    とはいっても、恵方巻きや風水など、現在も日本人の考え方に大きな影響を及ぼしている陰陽道。

    縁起がよいとされていることなら試しても損は無いはずです。

    恵方の決め方は?誰が決めるの?

    前項で説明したように、恵方というのは陰陽道の考え方なので、もうずっと昔に中国から日本にもたらされて以来変わらないものなんですね。

    ですので、毎年の恵方というのは誰かが決めているというわけではなく、暦によってすでに決まっているんです。

    毎年「今年の恵方は・・・」なんて言うのでさぞいろんな方角があるのかと思われがちな恵方ですが、実は4パターンしかありません。

    ちょっと頭の体操に暗記してしまえば、いつ誰に「今年の恵方は・・・?」と聞かれてもすぐに答えられます!
    では恵方の決め方を説明しますね。

    陰陽道では、年号を10ごとに回る「十干」で数えます。

    年賀状でおなじみの「干支」は12ごとですが、「十干」はその10バージョンみたいな感じです。

    うまい具合に、西暦も10進法なので、西暦の1の位と同じように次のように変化します。

    組み合わせ音読み/訓読み意味
    0=庚こう/かのえ金の兄
    1=辛しん/かのえ金の弟
    2=壬じん/みずのえ水の兄
    3=癸き/みずのと水の弟
    4=甲こう/きのえ木の兄
    5=乙おつ/きのと木の弟
    6=丙へい/ひのえ日の兄
    7=丁てい/ひのと日の弟
    8=戊ぼ/つちのえ土の弟
    9=己き/つちのと土の弟

    このように、「~の兄」「~の弟」という順になっていて、「兄」の年は「陽」・「弟」の年は「陰」とされています。

    次に、歳徳神がいるという「恵方」ですが、これは東西南北の十字から全体的にやや左にずれた十字上にあります。


  • 東よりも少し北(左側)寄り=東北東やや東
  • 西よりもやや南(左側)寄り=西南西やや西
  • 南よりもやや東(左側)寄り=南南東やや南
  • 北よりも少し西(左側)寄り=北北西やや北
  • 上記の4方向に現れる歳徳神ですが、それが年毎に異なり、次のような組み合わせになっています。


    甲・己(4・9)の年・・・東北東やや東
    庚・乙(0・5)の年・・・西南西やや西
    辛・癸・丙・戊(1・3・6・8)の年・・・南南東やや南
    壬・丁(2・7)の年・・・北北西やや北

    図で表すとこんな感じです。

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    例えば2017年は、一の位の数字が7なので、「丁」の年で、方角は北北西やや北となります。

    普段使い慣れない漢字もあってとっつきにくいかもしれないですが、漢字を覚えなくても一の位の数字だけなら覚えられそうですよね(ちょっと陰陽道の雰囲気が薄れますが・・・)。

    方角も、北北西やや北というと分かりにくいですが、要はほとんどまっすぐ東西南北のいずれかを向いて、ほんの少し左手側に向いた方向と考えると分かりやすいかと思います。

    節分の経方巻きを丸かぶりする方角についてのまとめ

    以上、今回は恵方巻きの巻き方を丸かぶりする方角や決め方、誰が決めるのかの紹介をしてきました。

    内容は以下の通りです。

    • 節分の恵方巻きを丸かぶりする方角(恵方)とは?
    • 恵方の決め方は?誰が決めるの?

    これまでは知らなかったことでも、知っていると恵方巻きの味わいが違うような気がします(^^)
    恵方巻について別の記事も書いていますのでよかったら読んでみてくださいね!
    節分に恵方巻きを食べるのはなぜ?2017年の方角(方位)と食べ方は?
    恵方を向いて恵方巻を食べてこれから1年、いい年になるといいですね!
    最後まで読んでいただきありがとうございました。

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