小さなお子さんのいるご家庭では、きっと一度は観ることになるNHK Eテレの子供向け番組、「いないいないばぁ!」。
かわいい女の子のゆきちゃんと、ワンワン、ウータンの掛け合いがいつも楽しくて子供達もテレビに釘付けですよね。
1996年の開始から2016年で20周年を迎えたこの番組に、最初からずっと出演し続けているワンワンですが、20年に渡ってワンワンを演じている方が実はすごい人!ということで調べてみました!
「いないいないばぁ!」でワンワンを演じているチョーさんって?
いつもゆきちゃんと楽しい掛け合いをしているワンワン。
両手を使ってヤドカリの「パクパク」と「パクこさん」をひとりで演じてみたり、キレの良いダンスを踊ったり、歌を歌ったり・・・、
子供と一緒になんとなく観ているだけでも、「芸達者な人だなぁ・・・」と思っていた方も多いのでは?
声だけ聞くとおじいさんっぽいし、でも動きはキレッキレだし、どんな人が入っているんだろう・・・?
そう思ってエンドロールを見ると、「チョー」と書いてありました。
「チョー」って、もしかしてあのチョーさん?!
そう、実はワンワンを演じているのは、実は親世代にも馴染みの深い人だったのです!
チョーさんのプロフィール
本名 | 長島茂(ながしま しげる) |
生年月日 | 1957年12月15日(66才) |
出身地 | 埼玉県鴻巣市 |
身長 | 167cm |
体重 | 63kg |
血液型 | B型 |
所属事務所 | 俳協 |
特技 | 猫のいかく声 |
趣味 | バドミントン、ジョギング |
大学 | 二松学舎大学国文科 |
資格 | 国語科教員免許、書道科教員免許 |
職業 | 声優、俳優 |
デビュー:NHK「たんけんぼくのまち」 チョー役
そう、ワンワンのチョーさんは、
NHK教育テレビで1984年から1992年まで放送された、「たんけんぼくのまち」という番組に出演、日本各地を旅しては現地の人たちと触れ合っていた、チョーさんなんですね。
当時、「たんけんぼくのまち」終了時には「チョーさん死亡説」が流れるほど、チョーさんはお茶の間の人気者だったんです。
1992年に「たんけんぼくのまち」が終わった後、同じくNHK教育テレビの「このまちだいすき」に出演したり、声優として様々なアニメやドラマに出演したのち、1996年から現在に至るまでワンワンを演じていらっしゃいます。
「たんけんぼくのまち」に出演を始めた当初は、本名の「長島茂」で活動、その後芸名を「長島雄一」に変更されました。
これは、本名の「長島茂」に、「雄」をたすと「長嶋茂雄」に、「一」をたすと「長嶋一茂」になるからだそうです。
そして2006年8月23日に、「たんけんぼくのまち」で演じていたキャラクター「チョー」を正式な芸名とされました。
NHKの子供向け番組で、役柄の名前が定着してしまうというのはよくありますよね。
古くは「できるかな?」のノッポさん(演:高見のっぽさん、本名は高見嘉明さん、旧芸名は高見映)
「ばくさんのかばん」のばくさん(演:熊倉一雄さん)、「つくってあそぼ」のワクワクさん(演:久保田雅人さん)などがいらっしゃいました。
ちなみに、ばくさんの熊倉一雄さん、ワクワクさんの久保田雅人さんはともに、チョーさんと同じく本業は声優さんで、映画やアニメなど多岐にわたって活躍されています。
(ノッポさんはしゃべらないので・・・声優さんではないです!笑)
朝ドラを1年やっただけでも、演じたキャラクター名で呼ばれる日々が続くわけですから、何年も出演を続けると、芸名を「チョーさん」に変えてしまったほうがみんなに分かりやすいと思われたんでしょうね。
プライベートではご結婚もされていて、奥様は「チョー子さん」という呼び名で、ラジオで逸話を話されたり、チョーさんのブログにも登場されていますよ。
参考サイトのリンク
▶ チョーオフィシャルブログ きのうチョーあした
チョーさんが声優になったきっかけは?
二松学舎大学・国文科を卒業されたチョーさんですが、大学在学当時、落研(落語研究会)に所属していたそうです。
というのは、当時明治大学の落研からタレントの三宅裕司さんやコント赤信号の渡辺正行さんが芸能界に入り、ちょっとした落研ブームだったそうです。
教員免許を取得して、教師になることを目指していたチョーさんですが、当時はあまり人と話したりするのが得意ではなかったそうです。
教師になったら人前で話さなくてはならないと考えていたところ、ちょうど落研から勧誘されて入部したのだとか。
そこで落語を通じて人前で演じるということを体験したチョーさんは、「何かを表現するのは楽しいな」と思うようになったそうです。
しかし大学卒業後は教師になるという気持ちは変わらず、地元の埼玉県で教員採用試験を受けたそうですが、残念ながら不合格になってしまい、また翌年の試験までの間どうしようか・・・と考えたそうです。
そんな時、当時大人気だった西田敏行を輩出した「劇団青年座」の研究所が、夜間部の受講者を募集しているというチラシを見たチョーさん。
大学卒業までの数ヶ月、大学に通いながら夜間は劇団の研究所に通うことにしたそうです。
そこで、さらに「演じることの楽しさ」を知ったチョーさん。
松田優作や中村雅俊らを輩出した文学座の付属演劇研究所を受験して合格、内定していた私立校の話も断って演劇の道を目指すことにしました。
その頃チョーさんの背中を押したのは、友達に会いに行った世田谷区成城で、三船敏郎や加山雄三の大豪邸を見たこと、なんだそうです。
こんな大きな夢を持って働きたい
こうして、ビッグな夢に向かって東京で役者を目指したチョーさん、付き人をしながら端役でテレビ出演をしていた頃に、たまたま「たんけんぼくのまち」のオーディションの話を聞いて応募したら採用され、一気に有名人になりました。
1992年に「たんけんぼくのまち」が終了したのち、芸能事務所に所属と同時に劇団を辞めたチョーさんでしたが、その後しばらくあまり仕事のない状態が続いたそうです。
そんな折にたまたま受けたラジオCMの仕事が好評で、声優の仕事を増やせばもっとお金が稼げると思ってやってみることにしたそうですが、そんな甘い世界ではなかったらしいですよ。
アフレコのときに画面と台本を同時に見ることができず、台本を読もうと下を見てるうちに映像が先に流れて行ってしまうんですって。
自分は絶対に声優に向いていないと思ったみたいです。
アフレコという作業に慣れるまで5年くらいかかったんだそうですよ。
こうして努力を重ね、声優として数々の作品に出演していきました。
現在「いないいないばぁ!」で演じているワンワンでは、実際にワンワンの中に入って、相手役の女の子とリアルタイムに話しながら動きも演じていらっしゃいます。
通常、かぶりもののキャラクターは、声優がアフレコをするのが一般的なのだそうですが、この操演というスタイルは、
日本テレビ「おはよう!こどもショー」のロバくん(演:愛川欽也さん)
に影響を受けたもので、共演者の女の子は生で演じているので、着ぐるみに入った状態でしゃべるほうが自然な対応ができるだろうという意図だったそうです。
このワンワンの着ぐるみはなんと20kgもあるそうで、着ぐるみを着た状態で軽やかに踊ったりする体力を維持するために毎日10キロのジョギングを日課にしているとか!
さすがプロ意識が高いですね・・・!
ONE PIECEなど、チョーさんの出演作品紹介
「いないいないばぁ!」のワンワンだけでなく、数多くの作品に声優としているチョーさん。
その一部を紹介します。
「あー、これもチョーさんだったのか!」という作品がきっと見つかるはず。
ONE PIECE ブルック
(C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
GTO 内山田ひろし教頭
(C)藤沢とおる/講談社・フジテレビ・アニブレックス・ぴえろ
行け!稲中卓球部 柴崎、星野、北里、前野の妄想の牛前野、加山、井蓋じいさん、塩村、岡田、靴、アイスクリーム屋台のおやじ、タクシーの運転手 他
(C)Minoru Furuya/Kodansha Ltd.
宇宙兄弟 南波家の父
(C)小山宙哉・講談社/読売テレビ・AIピクチャーズ
ロードオブザリング ゴラム
どうですか?
聞いたことあるキャラクター、いましたか?
稲中卓球部の、大勢出演・・・すごいですね・・・!
この他にもたーくさんの作品に出演しているチョーさん。
ボイスサンプルの動画を見つけましたので、聞き覚えのある声があるか聞いてみてくださいね!
参考動画サイトのリンク
▶ チョーボイスサンプル
以上、今回は
- NHK「いないいないばぁ!」のワンワンを演じているチョーさんって?
- チョーさんが声優になったきっかけは?
- ONE PIECEなど、チョーさんの出演作品紹介
という内容でお送りしました。
同じNHK Eテレの番組「おかあさんといっしょ」や「えいごであそぼ」について記事がありますので、ぜひチェックしてみてください。
参考記事のリンク
▶ おかあさんといっしょのスタジオ収録参加の応募条件や倍率は?
▶ NHKえいごであそぼのエリックとキコはなに人?意外な本業とは?
▶ NHKいないいないばあっ!出演のための条件・オーディションは?
こんなベテランチョーさんが演じているワンワン、なんだか頼もしく見えてきましたね!
これからもチョーさんの楽しくキレの良い操演に大注目です!