フランス語はオリンピックの公用語ですよね。
大学では第二外国語として選択する人も多いですが、日本人でフランス語が話せる人は英語やドイツ語に比べて少ないと言われています。
今回はフランス語検定の難易度と、日程や申込方法、過去問や対策についてお送り致します。
フランス語検定の難易度
フランス語検定には7つの級があります。
1級 | フランス語検定1級に合格する人は、ビジネス等あらゆるフランス語を使用する現場で即戦力として活躍できる言わばフランス語マスターです。 読む・書く・聞く・話す・文法の各項目において極めて高度な知識と応用録画必要です。 1次試験で筆記・書き取り・聞き取りといった学科試験があり、2次試験で9分間の面接により総合力を試されます。 |
準1級 | フランス語検定準1級に合格するには高度なフランス語の理解と知識をスムーズに活用できるだけの実力が必要になります。 試験内容は1級と同様ですが、2次の面接試験時間が7分と少し短くなっています。 |
2級 | フランス語検定普通に合格するには日常的なフランス語会話や読み書きができる力が必要です。 試験内容は1級・準1級と同様ですが、2次の面接試験時間が5分です。 |
準2級 | フランス語検定準2級に合格するにはフランス語の文法や単語などの知識を会話において活用することができ、会話が成り立つ程度の力が必要です。 試験内容は準2級と同様です。 2次の面接試験内容が異なります。 |
3級 | フランス語検定3級に合格するには、文法や単語を理解し、日常会話が不便なく出来る程度の力が必要です。 読む・書く・聞く・文法の各項目について日常的に使用される内容の理解を求められます。 試験内容は筆記と聞き取りがあります。 2次試験はありません。 |
4級 | フランス語検定4級に合格するには基本的な文法や単語を理解し、簡単な会話ができる力が必要です。 試験内容は3級と同様です。 |
5級 | フランス語検定5級に合格するにはフランス語文法と単語を理解することが必要です。 まったく勉強せずには合格は難しいです。 試験内容は4級と同様です。 |
フランス語検定(仏検)の合格率
2012年度〜2014年度の合格率をまとめました。
合格率は英検と同程度で、ドイツ語より低いと言われています。
数値の単位は%、1級〜準2級の( )内は最終合格率です。
1級 | 11.9(10.6) | 12.9(11.4) | 12.5(11.4) |
準1級 | 24.6(21.5) | 26.0(23.4) | 28.0(24.1) |
2級 | 春:35.8(32.0) 秋:36.2(32.3) | 春:37.3(33.2) 秋:36.9(32.0) | 春:35.9(31.7) 秋:37.7(32.4) |
準2級 | 春:60.4(53.1) 秋:57.8(50.3) | 春:62.1(54.3) 秋:62.2(52.3) | 春:62.4(55.5) 秋:60.9(52.8) |
3級 | 春:68.6 秋:65.7 | 春:63.6 秋:62.8 | 春:75.7 秋:59.7 |
4級 | 春:68.6 秋:70.2 | 春:70.9 秋:68.0 | 春:77.3 秋:78.6 |
5級 | 春:80.2 秋:76.3 | 春:80.4 秋:77.5 | 春:87.5 秋:83.9 |
英語と違いフランス語は大抵の方が大学に入ってから学び始めますよね。
ですから合格率が高いとはいえ最も初歩の5級でさえもかなり勉強しないと合格できないと言われています。
おそらく初学者がぶつかる最初の壁は数の数え方ではないかと思います。
文法は英語と違いがありますが、法則を覚えればそれほど難しいものではありませんので、「数字で苦労する」ということを分かった上で勉強してみてください。
フランス語検定の日程や申込方法
2016年度 試験日程(予定)
正式日程は2016年2月下旬に告知されます。
フランス語検定は1年に2度春と秋に行われ(1級・準1級は年に1度)、1級・準2級・2級・準2級にはそれぞれ1次試験・2次試験があります。
ちょっと日程が複雑なのでよく読んでくださいね。
2016年春季試験予定
1次試験(1級・2級・準2級・3級・4級・5級)=2016年6月19日(日)
1次結果発表=7月上旬
3〜5級合格発表=7月中旬
2次試験(1級・2級・準2級の1次試験合格者)=2016年7月17日(日)
1〜準2級合格発表=8月中旬
※準1級の試験はありませんので注意!
2016年秋季試験予定
1次試験(準1級・2級・準2級・3級・4級・5級)=2016年11月20日(日)
1次結果発表=12月中旬
3〜5級合格発表=12月下旬
2次試験(準1級・2級・準2級・の1次試験合格者)=2017年1月22日(日)
1〜準2級合格発表=
※1級の試験はありませんので注意!
申込方法
郵送での申込とインターネットでの申込があります。
郵送の場合は、願書を取り寄せ、受験料を納入し、領収書を添付して願書を送付します。
インターネットの場合は、IDを取得し必要項目を入力し、クレジットカードかコンビニ決済にて受験料を納入します。
申し込み後、受験票が送られてきます。
参考サイトのリンク
▶ 郵送申込の場合
▶ インターネット申込の場合
フランス語検定の過去問と対策
フランス語検定の過去問や対策についてまとめてみました。
過去問題
フランス語検定の過去問題は2008年度の問題が実用フランス語技能検定試験のホームページに掲載されているほか、年度別の「仏検公式ガイドブック」にその歳の問題がまるごと載っています。
参考サイトのリンク
▶ 2008年度仏検試験問題
4〜5級は数年分をやってみると傾向がつかめるため合格にかなり近くなると言われていますよ。
仏検受験対策
書き取り問題は基本的に過去問や予想問題をやって理解を深めることが大切です。
聞き取り問題は何度も何度も同じフレーズを聞く事で少しずつ耳に残るようになります。
ポイントは聞きながら自分でも声に出して発音しながらやるということではないでしょうか。
1級の聞き取り問題は非常にスピードが速いため、慣れていないと全く解けないようです。
聞き取ることはできても、早く書き取るというのがなかなか難しいんですよね。
過去問集についているCDで、書き取りの練習もして早さに慣れておく必要があると思います。
また、単語も難解なものが出やすく、日本語としても難しいあるいは知らない言葉が出てくるそうですよ。
2013年には「労使の代表」を仏訳させる問題が出ました。
受験生はまず「労使の代表」が何なのか分かりません。
分からない言葉をフランス語にするなんて不可能ですよね。
できるだけ時事用語やビジネス用語を押さえておきたいどころです。
以上、今回は
- フランス語検定の難易度は?
- フランス語検定の日程や申込方法
- フランス語検定の過去問と対策
という内容でお送りしました。
フランス語検定も、2級・3級・4級であれば、過去問を解くだけでもかなり出題傾向や難度が把握できるのではないかと思います。
準1級・1級になると、語彙も多岐にわたりますので、過去問での勉強以外にもフランス語の新聞や雑誌を読んだり、Youtubeなどでフランス語のドキュメンタリー番組を見るなど、時事ネタにも興味を持って勉強するといいですよ。
フランス語を勉強する人にとって、ひとつの目標となるフランス語検定。
自分のスキルを確認するためにも、ぜひチャレンジしてみてくださいね。