インターネット上の「仮想通貨」、ビットコイン(bitcoin)。
その名前はテレビなどで耳にすることもありますが、実際にはどのようなものなのでしょう?
以前は通貨ではなく「モノ」という扱いでしたが、2017年4月1日施行の「改正資金決済法(仮想通貨法)」によって金融庁が認めているれっきとした通貨なんです。
2017年7月からは消費税も非課税となりました。
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今回はビットコインの概要や買い方・使い方、売却方法や安全性についてお送り致します。
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1.ビットコインとは?
ビットコインは中本哲史(なかもと さとし)を名乗る人物(正体は不明)によって投稿された論文に基づいて構築され、2009年に運用が開始された、インターネット上で流通する「仮想通貨」と呼ばれる通貨です。
頭文字の大小による意味の違いがあり、大文字表記 (Bitcoin) はプロトコルと取引ネットワークを、小文字 (bitcoin) は通貨自体を指すとされています。
このビットコインは、紙に印刷された紙幣や金属製の硬貨とは異なり、コンピューターの計算によって作られて、データのかたまりとしてのみ存在します。
そして、一般の通貨との大きな違いは、発行している国や期間が存在しないということで、ビットコインには中央銀行のような中央機関は存在せず、通貨の発行や取引はすべてピアツーピア・ネットワーク上で行われています。
ピアツーピア・ネットワークというのは、ネットワークに接続された複数のコンピューター同士が端末装置として対等の立場、機能で直接通信する通信形態で、多数のコンピューターが取引データを共有することによってコインの偽造や二重支払いなどを防ぐ仕組みになっています。
電子マネーとの違いは使用履歴がサーバーで管理されているわけではないということです。
ビットコインには発行額に上限があるため、欲しい人が多いほどその価値が上昇するという、金や銀に似た性質があります。
現在の対日本円のレートはGoogle Financeなどで参照できます。
また、ビットコインには口座という概念がない代わりに、「ビットコイン・アドレス」と呼ばれる「公開鍵」があり、この公開鍵は、個人に振り分けられる「5」から始まる51文字のランダム英数字「秘密鍵」に暗号をかけたものです。
文字通り「公開鍵」は一般に公開し、振込などの決済に使い、「秘密鍵」のほうが個人で管理することになります。
もっとも、現在は各取引所の口座で管理するのが一般的ですが、取引所がハッキング被害にあった場合に資産を盗まれてしまうリスクを考えてオフラインのウォレット機材で管理する人も。
①ビットコインのメリット
ビットコインのメリットは大きく分けて4つあります。
- 決済や送金にかかる手数料が格安
- 匿名性が高い(個人名でなくビットコインアドレスでの取引)
- 国境を越えて個人間で直接取引できる
- 各国の通貨と交換できる
②ビットコインのデメリット
その逆にデメリットもあります。
- 法的責任を持った主体がなく、無保証
- 資金洗浄や薬物取引などに悪用されるケースもある
- 国によっては規制する動きもある(2015年6月時点でインドネシア・ロシアでは禁止、中国では2014年4月中旬に取引所や口座を閉鎖し始めた)
- 相場の変動が激しい
一般的に認知されたとも言われていますが、まだ上記のように明確な安全性の無い存在であることは変わっていないといえますね。
2.ビットコインの売買など使い方は?
ビットコインの買い方や売り方などの使い方をまとめました。
①ビットコインの入手法
ビットコインというのは、通貨ですがソフトウェアなので、このソフトフェアをダウンロードすることで、誰にでも始めることができ、ビットコインを入手するには、「販売所」や「取引所」と呼ばれる仲介業者で円やドルと交換するのが一般的です。
最近ではFXによってレートの変動による差額で利益を得ることもできます。
2015年当時は、まずコインを管理するために、仮想財布「ウォレット」の作成が必要でした。
日本語対応のウォレットサイトを検索して登録をすると、IDが発行され、ビットコインの管理や運用ができるようになっていたのです。
最近の仮想通貨取引所にはウォレット機能があるため、取引所に仮想通貨を「置きっぱなし」で取引することも可能です。
②ビットコインを日本語で取引できる取引所の一覧
ビットバンク
【手数料】0
【アカウント開設に必要な項目】 メールアドレス+本人確認書類+返送はがきの受領
【仮想通貨購入にかかる時間】 数日(はがき受領時)
【営業時間】24時間365日
BINANCE
【手数料】取引数量の0.1%
【アカウント開設に必要な項目】 メールアドレス+二段階認証
【ビットコイン購入にかかる時間】最短10分
【営業時間】24時間365日
Zaif
【手数料】取引数量の-0.01%
【アカウント開設に必要な項目】 メールアドレス+本人確認書類(運転免許証等)
【ビットコイン購入にかかる時間】入金確認後数分で取引可能
【営業時間】24時間365日
Bitflyer
【手数料】取引数量の0〜0.15%(キャンペーンによる)
【アカウント開設に必要な項目】
Facebook認証 or メールアドレス+本人確認書類(運転免許証等)+IDセルフィー
【ビットコイン購入にかかる時間】最短当日
【営業時間】24時間365日
コインチェック
【手数料】0%
【アカウント開設に必要な項目】 Facebook認証orメールアドレス+本人確認書類(運転免許証等)
【ビットコイン購入にかかる時間】最短10分
【営業時間】24時間365日
各サイトとも、運転免許証等の本人確認書類の提出が必要です。
また、二段階認証が必須または推奨されています。
取引に使う銀行口座も登録しておきましょう。
利益が出た際には決済をすることで、取引所のアカウント口座に日本円として保有する形になるので、登録した銀行口座への「日本円出金」作業が必要になります。
※BINANCE(バイナンス)は米ドルでの出金となります。
出金の申請をすると、金融機関によって即時反映〜翌営業日に反映されるので、実際に出金作業をして確認してみてください。
いずれの取引所も、紹介手数料を報酬としてもらえる「アフィリエイト・プログラム」を実施しています。
SNSやブログ等で情報発信することで、仮想通貨の取引以外のお金を得ることも可能です。
アフィリエイトを行うには各サイトの規約をキチンと読み、違反しないように各自の責任で行うようにしましょう。
③仮想通貨取引に利用できるおすすめクレジットカード
ビットコインやその他の仮想通貨は、取引所にてクレジットカードでも購入できます。
以下はおすすめクレジットカードです。。
最近はクレジットカードの審査が厳しくなっていると言われており、実際に審査に通らない事例が多いですね。
楽天カードは比較的審査が通りやすいのでおすすめです。
クレジットカードでの購入はお手軽ですが、手数料が非常に高いので、20%以上の利益が出てからの決済でないとマイナスになることがあります。
明らかな上昇トレンドの際に使用するなど、注意しましょう。
また、クレジットカードで購入した仮想通貨は一週間程度取引制限があるケースもあるので、各取引所でのクレジットカード対応を確認しておくことをおすすめします。
④ビットコインは専用ATMでも購入可能
また、ビットコインは専用のATMで現金で購入することもできますよ。
例えば、東京六本木と西麻布に置かれているATM「RoboCoin」はビットコインの売り買い両方に対応しています。
日本ではまだ東京の一部地域にしかないATMですが、世界では2014年10月時点で260台を超えており、ビットコインを最も手軽に購入できる手段として今後ますます増えていくことが予想されているそうです。
ですが、どう考えてもネットの取引所の方がお手軽なので、普及しないんじゃないかと個人的には思ってます。
⑤ビットコインがもらえるサイトがある
広告の閲覧で報酬がもらえるというお小遣いサイトで、ビットコインを報酬としてもらえるサイトもいくつかあるんですよ。
- Bitvisitor
- EARN FREE BITCOIN
どちらも英語のサイトですが、5分程度の広告を見ることでビットコインを報酬としてもらうことができます。
国内サイトのビットフライヤーでは、楽天でのショッピング利用やアンケートに答えたりしてポイント感覚でビットコインがもらえる「ビットコインをもらう」というサービスがあります。
※ビットフライヤーで「ビットコインをもらう」を使用するにはアカウント登録が必要です。
ビットフライヤーと同じく国内取引所のZaifでは、取引手数料がマイナス0.01%となっており、取引するごとにビットコインがもらえる特徴があるんです。
積立機能もあり、機能的には国内で最も進んだ取引所と言えますね。
⑥ビットコインを保存するには?取引所に置きっぱなしはNG?
ビットコインなどの仮想通貨を取引所に置きっぱなしでは、万が一取引所が倒産したりハッキングに合ったりした際に損害を受けることになり危険です。
そのため、ビットコインを取引しない時間は、「ウォレット」に移動しておくことをおすすめします。
ウォレットにはソフトウェアウォレットとハードウェアウォレットがあります。
ハードウェアウォレットはデスクトップ・スマホ版がありますが、ハッキングを受ける可能性が否定できないので、より安全なハードウェアウォレットの方が確実です。
ビットコインがハッキングされて盗まれても少額だから構わないという人もいますが、今後ユーザーも増えていき高額を保持する可能性が高いですから、早めにハードウェアウォレットに保存する習慣を身に着けておく方が良いです。
↓ハードウェアウォレット「Ledger Nano S」
↓より対応仮想通貨の数が多い「TREZOR」
画像クリックで公式サイトへ飛びます。
TREZORの価格は
⑦ビットコイン・仮想通貨の売却方法
以下の仮想通貨取引所で購入した仮想通貨を売却できる他、保有している仮想通貨を取引所間で送金することで、他の取引所で売却することも可能です。
取引所感の価格差を利用したアービトラージ取引(サヤ取り)を行う際に有効ですね。
海外取引所
国内取引所
⑧ビットコインの送金や決済方法
ビットコインの最小単位は、0.00000001(=1億分の1)BTCで、発明者の名前から1Satoshiと呼ばれています。
1Satoshiは円に換算すると約0.02円です。
ビットコインで送金できる最小金額は仕様上5,460 Satoshiとなっていて、この金額未満はDust(くず)と呼ばれています。
日本円に換算すると約109円で、これ以上の額から、送金できます。
送金相手のビットコイン・アドレス宛に送金をしたり、ビットコインの使える店舗で使用することが可能です。
ビットコイン決済の特徴は、クレジットカード決済と比較した場合、圧倒的に決済手数料が安いこと、売上金入金がほぼリアルタイムであること、料金未回収リスクがないこととされています。
基本的には多数の種類の仮想通貨を長期間保有するいわゆる「ガチホ」が低リスクです。
短期トレードには急激な価格変動によるリスクがあることを認識しておきましょう。
3.ビットコイン・仮想通貨の安全性は?
日本でビットコインの名前が有名になったきっかけは、2014年、大手取引所マウントゴックスが480億円相当のコインを何者かによって不正に引き出され紛失した事件でした。
また、2017年12月には日本の仮想通貨取引所「コインチェック」でネム(XEM)がハッキングにより盗難される事件がありました。
被害総額は580億円にのぼり、空前の仮想通貨ブームに水を差す結果となったのでした。
1000万円を超えるような多額の仮想通貨を保有する場合には、外部ウォレット(ハードウォレットやDesktopウォレット等)に独自で保管するなど工夫が必要です。
これらのことから、ビットコインの安全性に不安を覚える方も多いようですが、実際には、すべての情報を公開・共有し、多くのエンジニアが見張っているというビットコインのシステム「ブロックチェーン」は、不正などのリスクが限りなく少ないと言われています。
ブロックチェーンの仕組みについてはこの本が参考になります。
そもそも、銀行にお金を預けているからと言っても、実際には現金がその銀行にあるかどうかは不明ですし、インターネットバンキングのシステムが破られてしまうとデータだけのお金はすぐに盗まれてしまいます。
ビットコインは、送金の際に「電子署名」をしますが、この署名はインターネットにつながっていない状態でも行うことができるなど、セキュリティ対策はかなりしっかりしています。
ただ、その価値変動の大きさから世界的にはまだ正式な通貨として認められておらず、既に通過として認めている日本でも以下のような点が不安要素として挙げられています。
ビットコインの安全面での不安要素
- ビットコインは電子マネーではないため決済に関する法律の範疇ではない
- ビットコインは金融商品取引法において定義される有価証券に該当しない
- ビットコインには法律に則った発行主体がなく、払い戻しの約束が存在しないため、既存の法律には当てはまらない
- ビットコインはデジタルデータであるため民法上の権利や盗難された際にも窃盗罪などが当てはまらない可能性がある
このため、あくまで個人の管理と運用に任されているため、まだ一般的に普及しているとは言えない状態です。
しかし今後は飛躍的にビットコインを始めとした仮想通貨が世界で普及していくと見られており、日本の大手銀行でも仮想通貨のシステム(ブロックチェーン)技術を使った送金システムを取り入れることが決まっています。
【参考サイト】
▶ 47行の新送金システム、年内実用化へ スマホアプリなど開発|日経新聞
徐々に理解を深めていきたいですね。
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ビットコイン自動売買システム「コインネオ」
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以上、今回はビットコインを始めとする仮想通貨全般の解説でした。
〜この記事の内容〜
これからのグローバル・ネットワーク社会での可能性を感じさせてくれるビットコイン・仮想通貨。
知識として今のうちから知っておくといいかもしれないですね。
最後まで見ていただきありがとうございました。
次の記事もお楽しみに。
ではまた!