美容や健康に良いと最近注目を集めている亜麻仁油(アマニ油)。
オリーブオイルやココナッツオイルに続いて、ブームになっている亜麻仁油について調べてみましたよ。
今回は亜麻仁油の効能や美容・健康効果、効果的な使い方や保存法をお送り致します。
亜麻仁油とは?
亜麻仁油とは、亜麻という植物の成熟した種子から得られる黄色っぽい乾性油(空気に触れると固まる油)です。
亜麻の茎の部分は繊維質で、高級リネン製品に使われています。
亜麻仁油はω(オメガ)-3脂肪酸であるα-リノレン酸をはじめとする不飽和脂肪酸に富み、栄養サプリメントとしても販売されています。
亜麻仁油の効能って?
亜麻仁油の効能について観てみましょう。
・亜麻仁油はアトピーに効く?
母乳から離乳食に切り替えた途端に赤ちゃんに湿疹等ができることがありますが、これはω(オメガ)-3脂肪酸という人間に必要不可欠な不飽和脂肪酸が不足することが原因とされています。
そのまま放っておくと「アトピー」と診断されることも多いそうなので、湿疹が現れたら早めに亜麻仁油を摂取するか直接肌に塗って予防することが大切です。
また、亜麻仁油は大人のアトピーにも効果があるそうです。
即効性のある薬とは違いますが、自然の成分で副作用がないので安心して使えるのがメリットです。
・亜麻仁油はダイエット効果がある?
亜麻仁油自体には、他の油と同様にカロリーがあり、それ自体が直接脂肪を燃焼させるというような効能はありません。
しかし他の一般的な食用油に比べて血糖値を抑制する効果を持っていて、さらに脂肪が体内に蓄積されにくいという性質を持っているので、普段使っている油を亜麻仁油に置き換えることでダイエット効果が期待できます。
・亜麻仁油はコレステロールを下げる?
亜麻仁油には一般的で安価な食用油に比べて不純物などが少なく、「ω-3」や「ω-9」など健康効果が期待できる脂肪酸組成です。
コレステロールがゼロなのに加えて、コレステロールの排出を助ける効果があるため、メタボ気味の人には健康支援効果が期待できます。
・亜麻仁油は花粉症・アレルギーに効く?
ω-3脂肪酸は、炎症を悪化させる成分の生成を抑制する働きを持っているため、花粉症が発症した時に亜麻仁油を摂取することで症状を和らげることができます。
また、定期的な摂取で花粉症の予防にもなるそうです。
さらに亜麻仁油に含まれる不飽和脂肪酸のひとつα-リノレン酸も抗炎症作用・抗アレルギー作用があります。
・亜麻仁油はうつに効く?
亜麻仁油の成分ω-3とは、DHA、α-リノレン酸、EPAのことで、α-リノレン酸、EPAは共にDHAの分解過程で生成されます。
亜麻仁油を摂取することで効率良くDHAの不足を補うことができます。
このDHAは頭を良くするという良く知られた効果の他に、精神状態を安定させる効果があるため、精神不安定な状態になることを予防する効果があるとされています。
・亜麻仁油は糖尿病に効く?
亜麻仁油には脂肪が蓄積しにくく、血糖値を抑制することができる不飽和脂肪酸が多く含まれているので、糖尿病対策に有効です。
・亜麻仁油はがん予防効果がある?
亜麻仁油に含まれるα-リノレン酸にはがん細胞の成長を抑える働きがあります。
特に乳がん・前立腺がん・肺がんの細胞に対して大きな威力を発揮することが明らかになっています。
また、亜麻仁油に含まれるアルファリノレン酸の摂取によって冠状動脈心疾患のリスクがわずかに低下するそうです。
・亜麻仁油は生理痛が楽になる?
生理痛の原因のひとつは、子宮収縮を促すプロスタグランジンという女性ホルモンの過剰分泌です。
亜麻仁油はこのプロスタグランジンの分泌を抑えるため、生理痛をやわらげることができます。
・亜麻仁油は頭が良くなる?認知症に効く?
京大の発表した研究結果によると、iPS細胞によるアルツハイマー病再現実験で、DHAにアルツハイマー抑制効果があることが立証されたそうです。
魚に含まれるDHAは頭が良くなると知られていますが、亜麻仁油でも効率的に摂取することができます。
・亜麻仁油はアンチエイジングに効果的?
亜麻仁油の成分ω-3が体内の脂肪やお肌の皮脂をコントロールし、脳の老化も防ぎ、集中力をアップさせる効果があると言われています。
また、亜麻仁油の成分のひとつリグナンという成分は抗酸化作用が備わっているため、細胞の老化をもたらす活性酵素の働きを抑制する働きがあるそうです。
さらにリグナンには女性ホルモンと似た働きがあるとも言われていて、加齢による女性ホルモンの低下がもたらす美容・健康のトラブルを予防・改善する効果も期待できと言われています。
亜麻仁油の効果的な使い方は?
亜麻仁油を配合したサプリメントも市販されていますが、非加熱でそのままドレッシングに使ったり、そのままスプーンで飲むのも効果的です。
ポイントは、加熱しないこと。
加熱してしまうと、せっかくの効能が失われてしまって単なる参加したオイルになってしまうそうです。
加熱しない状態でドレッシングにしたものを、ハンバーグや温野菜など熱いものにかけてしまうと、加熱したのと同様に成分がそこなわれてしまいますので、あくまで常温で摂取できるよう心がけることが大切です。
味にクセがすくないため、ヨーグルトに混ぜたり、ジャムにひとさじ入れたりして摂取するのもオススメです。
また、亜麻仁油を使用したドレッシングなどの製品も市販されています。
摂取の目安は1日ひとさじ程度。
体にいいとはいえ、油なのでカロリーが高いため、過剰に摂取するとカロリーオーバーになってしまいます。
亜麻仁油の保存法
亜麻仁油は他の一般的な食用油に比べて、非常に劣化するスピードが高いとされています。
きちんと保存法を守らないと、すぐに酸化して、せっかくの成分が壊れてしまいます。
開封前は風通しの良い冷暗所に保管し、開封後は冷蔵庫に入れてなるべく早く使い切ることが重要です。
ですので、お得だからと大きなボトルを買うのではなく、小さめのサイズのものをこまめに買って使うことをお勧めします。
また、使っていくうちにボトル内の酸素が増えると、どんどん酸化がすすんでいきます。
使用後はきちんと蓋を閉めることを心がけ、可能であればワインを保存するときなどに使うポンプ式の空気抜きを利用して、なるべく酸化を防ぐようにすることで、亜麻仁油の効果を持続させることができます。
以上、今回は
・亜麻仁油とは?
・亜麻仁油の効能って?
・亜麻仁油の効果的な使い方は?
・亜麻仁油の保存はどうすればいい?
という内容でお送り致しました。
日々の生活に少しずつ取り入れて、健康維持したいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。