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七草粥の由来や意味・食べる理由は?時期はいつ?献立レシピも

新年、お正月休みも終わった頃に食べる、七草粥(ななくさがゆ)。

「七草粥」という言葉は知っていても、由来や意味、どんなものを買えばいいのかよく分からない方もいらっしゃると思います。

そんな七草粥について調べてみました!

もくじ

七草粥の時期はいつ?

七草粥を食す時期は、一般的には1月7日(人日の節句の日)の朝です。

現在では、お正月料理の続きのような認識となっている七草粥ですが、
もともとは「人日(じんじつ)」の日に行われる「人日の節句」の行事のひとつで、江戸幕府が定めた「五節句」のひとつです。

※五節句というのは、江戸幕府が定めた式日で、1月7日の人日、3月3日の上巳、5月5日の端午、7月7日の七夕、9月9日の重陽を指します。

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現在では、地方によって食し方や時期も異なっていて、東京都を始め、多くの地域では1月7日に食しますが、1月15日・16日など、別の日に食す習慣のある地域もあります。

七草粥を1月15日に食べる地域

青森県 弘前市
青森県 下北郡 東通村
秋田県 男鹿市 北浦
秋田県 南秋田郡 八郎潟町
埼玉県 秩父市
愛知県 知多郡 南知多町

七草粥を1月16日に食べる地域

青森県 東津軽郡 外ヶ浜町
秋田県 鹿角市

七草粥を旧暦1月7日(11月17日頃)に食べる地域

香川県 東かがわ市 坂元
徳島県 三好市 東祖谷久保
愛媛県 東温市 下林
佐賀県 神埼市 脊振町服巻

七草粥を2月7日に食べる地域

千葉県 八街市 東吉田
新潟県 村上市 西興屋
石川県 輪島市 鵜入
福井県 勝山市 河合
島根県 出雲市 斐川町 出西

七草粥を2月15日に食べる地域

富山県 富山市 水橋金尾新
他にも地域や家庭の風習などによって異なる場合があるかと思います。

気になる方は、地域自治体や、親族の方などに、その地方の風習を聞いてみるといいと思います!

七草粥の由来や意味・食べる理由は?

七草粥の風習は、平安中期ごろにに中国から伝わりました。


中国では、1月7日の人日の日に、「七つの葉物の入った汁物を食べる」という風習で、それが日本に伝わってから、年のはじめに若菜を摘み自然界から新しい生命力をいただく「若草摘み」という日本古来の風習と結びつきました。

それが日本文化の影響でお粥へと変化し、「七草粥」となって、平安時代の宮中行事として、七草粥を食べていたそうです。

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その後、江戸幕府が1月7日の「人日の日」を含む「五節句」を「七草の節句」として定めたことから、この風習が一般的に定着したと言われています。

もともとは五節句のひとつ、「人日の節句」の行事として行われていた七草粥は、春の七草が入ったお粥を食す文化ですが、この春の七草は、早春の頃に一番に芽吹くことから、「邪気を払う」とされていて、家族の無病息災を願う意味が込められています

また、この「人日の節句」は、お正月の1週間を指す「松の内」(1月1日〜7日)の最終日に当たることから、お正月のご馳走を食べて疲れた胃腸をいたわり、青菜の不足しがちな冬場の栄養を補って新年の無病息災を願うという意味もあります。

さらに、七草粥を食べることで、お正月料理から普通の食生活に戻る区切りをつけるという意味もあるそうです。

七草粥のレシピ

七草粥に入れる、「春の七草」と呼ばれているのは、以下の7つの春の七草です。

・セリ
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含まれる成分:ビタミンC・ミネラル・鉄・食物繊維
効能:貧血や便秘に効果
・ナズナ(別称ぺんぺん草)
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含まれる成分:カルシウム・ビタミン・鉄分
効能:殺菌・消炎作用・止血作用・抗菌作用・解熱作用など
・ゴギョウ
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効能:吐き気を止め、胃腸をしずめ、咳・たん・熱を取って風の予防になる
・ハコベラ
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含まれる成分:タンパク質・ミネラル
効能:整腸作用・利尿効果・口臭予防
・ホトケノザ
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効能・健胃効果・解熱作用・風邪の症状改善
・スズナ(カブのこと)
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含まれる成分:カルシウム(茎)・アミラーゼ・ジアスターゼ(白い部分)
効能:骨量低下の予防・消化を助ける・胃腸を温める
・スズシロ(大根のこと)
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含まれる成分:アミラーゼ(白い部分)
効能:胃炎や胸焼け改善・消化を助ける
ですが、もともとの中国での慣わしでは、「七つの葉物を食す」というだけで、「春の七草」となったのは、日本に風習が伝わってからのことなので、上記の7種類にこだわる必要はないと言われています。

スーパーなどで、「春の七草セット」というような形で販売されていることも多いですが、その時にセリやナズナなどが手に入れば、あとはネギやミツバ、ほうれん草などで代用しても構わないとのことです。

地方によっても、入れるものが異なる場合も多いです。

「手に入った青菜や野草」「あり合わせの青菜や野草」を細かく切ったものを加えたお粥(東京都や神奈川県など)や、お餅や栗・大豆などを加えたり、七草ではなく小豆のぜんざいのようにして食する地域もあります。

ここでは、最もシンプルで一般的な七草粥のレシピを紹介します。

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*材料(お茶碗4杯分)*
米:1合
水:1リットル
春の七草・あり合わせの葉物など:適量
塩:適量
*作り方*
1、鍋(土鍋)に米1合と水1リットルを入れて、30分〜1時間ほどつけておく
2、七草や青菜は水で洗って細かく刻んでおく
3、1の鍋を、蓋をしないで強火にかけ、沸騰させる
4、沸騰したら底をから軽く混ぜて、弱火にし、蓋をして40〜1時間炊く
5、柔らかく炊けたら、刻んだ七草や青菜を加えて軽くかき混ぜながら火を通し、お好みで塩で味を整える

このベーシックな七草粥に、焼いたお餅を加えたりすると腹持ちがぐんと上がっていいですよ。


以上、
・七草粥の時期はいつ?
・七草粥の由来や意味・食べる理由は?
・七草粥のレシピ
の内容でお送りしました。

デトックス効果も期待できて、お正月太りの解消にも良さそうな七草粥、
ぜひ試してみてくださいね!

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