産後の身体のケアで重要とされる骨盤矯正。
文字通り、ゆがんだ骨盤を矯正することですが、実は産後のお母さんだけでなく、出産を経験していない女性や男性にも骨盤のゆがみが出ることがあるそうです。
今回は骨盤矯正で痩せるのか、価格や回数・高価、健康保険は使えるのかについてお送り致します。
骨盤矯正で痩せる? 骨盤矯正の効果は?
歪んだ骨盤をまっすぐに矯正することによって、上で挙げたような身体の不具合症状が改善するだけでなく、骨盤矯正には痩身効果もあると言われています。
骨盤矯正によって内蔵や筋肉の機能が正常化して代謝が良くなり、カロリー消費がしやすくなって自然と痩せていくとか。
また、老廃物も出ていきやすくなるので、便秘やむくみ解消、肌の健康にも役立つそうです。
ただ、長年の習慣や姿勢によって歪んだ骨盤は、持続してストレッチをしたり、日頃から良い姿勢を保つように気をつけなければ、矯正してもすぐに戻ってしまうようです。
片足に重心をかけて立ったり、足を組んだりといった癖がある場合には治すように心がけ、かかとをつけてまっすぐ立つ、背筋をまっすぐにして座るなど日頃から良い姿勢を心がけることが大切です。
骨盤矯正の価格や回数は? 健康保険は使える?
骨盤矯正の価格は、整骨院や整体院など施術を受ける機関によって異なります。
一般的に、整体やカイロプラクティックの場合は医療保険が使えないので、実費で1回につき5000円程度の施術料がかかるようです。
整骨院の場合、腰痛や神経痛などの治療の一環として骨盤矯正を行う場合には健康保険の適応範囲となる場合もあります。
その場合は1回1000円程度の料金で済む場合もあります。
どの機関で施術を受けるにしても、骨盤矯正をきちんと行うためには、数ヶ月にわたってできるだけ頻繁に通う必要があるようです。
一旦歪んでしまった骨盤は、その周りの筋肉も歪んだ状態に固定されているため、歪みを直してもすぐにもとにもどろうとしてしまうそうです。
産後の骨盤矯正であれば、骨盤が固まってしまう産後6ヶ月までの間に、4ヶ月間ほど、週に少なくとも1回で計16回は通ったほうが良いそうです。
骨盤矯正の方法は?
骨盤矯正の方法を3パターン紹介します。
1、骨盤ケアグッズを使う
骨盤矯正ベルトや、骨盤ケアクッションなどを使って、自宅でケアする方法です。
骨盤ベルトは一般的にゴムか伸縮性に富んだ素材でできたベルトを、足の付け根に近い辺りの骨盤のある位置に巻き、骨盤のゆがみや広がりを矯正するものです。
骨盤ケアクッションは、クッション中央のくぼんだ部分におしりをはめて座ることで骨盤が閉まるのを助けるというものと、背中に当てて猫背になるのを防止するタイプのものがあります。
他にも、腹巻のようなサポータータイプやガードルのような補正下着などがあります。
形も値段もいろいろありますが、症状によっては悪化させてしまうこともあったり、サポーターがないと姿勢を保てなくなったりすることもあるそうなので、自分に合った製品を選ぶことと使用方法を守ることが重要です。
2、骨盤ケアストレッチ
自宅でもちょっとした時間にできるストレッチを紹介します。
骨盤が左右に歪んでいる場合に効果的なストレッチ:その1
1、両足を伸ばして座り、肩幅程度に開く。
2、骨盤が左にゆがんでいる方は右手を後ろに、右にゆがんでいる方は左手を後ろにつく。
3、息を吐きながら腰をひねって、もう片方の手を後ろについた手の上に重ね、息を吸いながら戻す。
どちらにゆがんでいるかわからない方は、ひねりづらい方をすると効果的です。
骨盤が左右に歪んでいる場合に効果的なストレッチ:その2
1、仰向けで両膝を立てて、両手は横に広げる。
2、両脚を付けたままゆっくり右に倒す。
このとき、肩が床から離れないように。
3、30秒ほど保持した後、両膝をおこす。
4、これを左右で3回ずつ繰り返す。
肩から背中のこりに効果的なストレッチ
1、身体を横向きにして寝転がり、上側の股関節と膝を直角に曲げる。
両腕は肩の高さで目線の前に出す。
2、脚を動かさないようにして、上側の腕を後ろに向けて息を吸いながら開く。
腰の辺りで身体がねじれて、上半身だけが上向きになった状態にする。
3、息を吐きながら開いた腕を元に戻す。
これを5回ずつ、身体の向きを変えて行う。
肩から首のこりに効果的なストレッチ
1、足を肩幅に開いてしっかり立ち、両手を後ろで強く組む。
2、組んだ両手をお尻の下方へ向けて引き下げながら、肩の筋肉を意識しつつ首を斜め前へ倒し、30秒ほどその状態を保持する。
これを左右、2回ずつ行う。
骨盤の前傾、腰に反りがある方の腰痛対策ストレッチ
1、仰向けに横たわり、脚は軽く曲げて、両腕は体の横に置く。
2、背中と床の間に隙間が出来ているので、その隙間を埋めるように背中を床に押しつける。
3、その状態でお尻をすぼめながら浮かせて5秒間保持し、ゆっくりと下ろす。
初めは2~3回くらいから、慣れてきたら10回ほど行うと良い。
3、整骨院・整体院やカイロプラクティックでの骨盤矯正
ひとくちに骨盤のゆがみといっても、ゆがみ方はひとそれぞれですので、専門家にどのように歪んでいるのかを診てもらうといいかもしれません。
背中や腰に痛みがある場合にも、骨盤矯正だけでなくマッサージもしてもらえるのが一般的かと思いますので、1回で症状もある程度改善します。
骨盤矯正:骨盤のゆがみからくる症状とは?
骨盤がゆがんでいることが原因で、さまざまな症状が現れることがあります。
一見骨盤とは関係なさそうな身体の不具合も、実は骨盤のゆがみに原因があったということも 。
自己チェックで骨盤のゆがみの可能性があり、以下のような症状がある場合には、骨盤矯正をお勧めします。
骨盤矯正:骨盤のゆがみセルフチェック法
これといって身体に痛みや不快感がなくても、骨盤がゆがんでしまっていることはよくあります。
骨盤のゆがみが外見上の変化にもたらす症状には以下のようなものがあります。
・痩せているのに下腹だけぽこんと出ている
・お尻が後ろに突き出して目立っている
・ウェストのくびれがない
・そり腰や猫背が気になる
・肩やウェストの高さが左右で違う
自分でできる簡単なチェック方法を紹介します。
骨盤のゆがみのセルフチェック方法
1、目を瞑って10秒以上、片足立ちをする。
大きくぐらついてしまったり10秒以上立っていられなかった人は、骨盤がゆがんでいる可能性があるので、2を試してみる。
2、障害物のない平らな床に一カ所目印をつけてそこに立ち、目を瞑ったまま50回ほど足踏みをする。
立っていた位置から右に移動していた方は右に、左に移動していた方は左に、前に移動していた方は前に、後ろに移動していた方は後ろに、骨盤がゆがんでいると推測できる。
痛みなどの症状が出るほど悪化してしまうと、戻すのも大変な骨盤のゆがみ。
日頃から姿勢に気をつけ、自己チェックをして、ストレッチでゆがみの改善を心がけたいですね。
以上、
・骨盤矯正で痩せる?骨盤矯正の効果は?
・骨盤矯正の価格や回数は? 健康保険は使える?
・骨盤矯正の方法は?
・骨盤の歪みからくる症状
・骨盤のゆがみセルフチェック法
の内容でお送りしました。
この記事の内容が骨盤矯正について知りたい方のお役に立てれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。