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ビールの定義とは?発泡酒や第3のビールとの成分・値段の違い

熱い日にはビール飲みたくなりますよね。

酒屋さんに行くと、昔ながらの銘柄のビールと並んで、いろいろな種類のビールっぽい缶が並んでいます。

ラベルを見ると、「生ビール」と書いてあるものもあれば、「発泡酒」と書いてあるもの、また「リキュール(発泡酒)」と書いてあるものとあり、値段も様々です。

そもそもビールの定義ってなんだろう?
ということで、調べてみました。

もくじ

ビールの定義

beer
ビール王国ドイツには、1516年4月23日にバイエルン公ヴィルヘルム4世が制定した、ビール純粋令という法律があります。

これは製造法に関する法律で、「ビールは、麦芽・ホップ・水・酵母のみを原料とする」と定められています。

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これに対し、日本には製造法に関した法律は無く、「酒税法」と「公正競争規約」で定義されています。

酒税法3条12号によると、「ビール」とは、以下の酒類でアルコール分が20度未満のものをいうとされています。

麦芽、ホップ及び水を原料として発酵させたもの
・麦芽、ホップ、水及び麦その他の政令で定める物品を原料として発酵させたもの(その原料中当該政令で定める物品の重量の合計が麦芽の重量の100分の50を超えないものに限る)。

この書き方だとよく分かりませんが・・・、水・ホップを除く原料の66.7%以上が麦芽のものをビールというらしいです。

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また、種類に関しては、「ビールの表示に関する公正競争規約2条」で定められています。

ラガービール :貯蔵工程で熟成させたビール
生ビール・ドラフトビール :熱による処理(パストリゼーション)をしないビール
黒ビール・ブラックビール: 濃色の麦芽を原料の一部に用いた色の濃いビール
スタウト :濃色の麦芽を原料の一部に用い、色が濃く、香味の特に強いビール
このように分類され、表示されています。

ビールと、発泡酒・第3のビールとの違いは?

ビールと発泡酒や第3のビールとの違いは、原料・製法(主に麦芽の量)で、それによって酒税率が異なってくるため、1缶あたりの値段が変わってきます。

製法と税率の比較

ビール
(サッポロ生ビール黒ラベル・アサヒスーパードライ・キリン一番搾りなど)
麦芽を発酵させ、ホップで風味付けをしたもの。

水・ホップを除く原料の66.7%以上が麦芽のもの
税率は、1リットルあたり220(350ml缶あたり77円)
発泡酒
(サッポロ極ZERO・アサヒスタイルフリー・麒麟淡麗<生>など)
麦芽または麦を原料の一部とし、発泡性のあるもの。

税率は麦芽の使用比率によって異なる。

麦芽50%以上の発泡酒はビールと同じ税率となっている。

税率は、1リットルあたり
麦芽比率50%以上 220円(350ml缶あたり77円)
50%未満 25%以上  178,125円(350ml缶あたり62円)
25%未満  134、25円(350ml缶あたり47円)
現在一般に売られている発泡酒はほとんどが麦芽比率25%未満です。

第3のビール
(サッポロ麦とホップ・サントリー金麦・キリンのどごし<生>など)
・麦芽以外の原料で作るもの。

表示は「その他の醸造酒(発泡性)」
・発泡酒に他のアルコール飲料を加えたもの。

表示は「リキュール類(発泡性)」
例えば、サッポロ麦とホップとサントリー金麦は発泡酒に大麦スピリッツを加えたもの、キリンのどごし<生>は 大豆たんぱくを原料としています。

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税率は、1リットルあたり80円(350ml缶あたり28円)
このように、税率が異なっているため、値段も違うんですね。

ところで政府は、5〜7年かけて、ビールの税率を下げ、発泡酒と第3のビーツの税率を上げて、350mlあたり一律55円にしていく予定のようです。


そうなるとまた美味しいビールの売れ行きが良くなるんでしょうか。

また注目してみたいです。

ビールの定義あとがき

以上、今回は
・ビールの定義とは?
・発泡酒・第3のビールとの成分や値段の違い
の内容でお送りしました。

最近はビールも第3のビールも変わらず美味しく飲めるようになってあまり気に留めなくなりましたが、たまにラベルを見てみてくださいね。

プリン体ゼロや糖質ゼロのビールも出てきていますから、注目です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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