ネパールの人口や治安は?地震被害の支援状況は?旅行情報も

    ネパールの人口や治安は?地震被害の支援状況は?旅行情報も
    2015年4月25日、ネパールの首都カトマンズから北西80キロメートル付近を震源とするマグニチュード7.8の地震が発生しました。

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    5月1日の時点で、ネパールでは死者が6200人を超え、周辺国のインドや中国、バングラデシュでも死者が出ています。

    この先、犠牲者の数は増え、1万人を超えるのではないかとも言われています。

    各国からの救援・支援が続いていますが、復興まではかなりの時間がかかりそうです。

    また、この震災により、世界遺産などの観光資源も被害を受けており、将来的な観光産業への影響も心配されています。

    親日国でも知られるネパールについて、応援の意味も込めて調べてみました。

    ・ネパールの人口や治安は?
    ・地震被害の支援状況は?
    ・ネパールの旅行・観光情報

    もくじ

    ネパールの人口や治安は?

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    ネパールは、東、西、南の三方をインドに、北方を中国チベット自治区に接する西北から東南方向に細長い内陸国です。

    北部には世界最高地点エベレストを含むヒマラヤ山脈があります。

    面積は約14.7万㎞で北海道の約1.8倍です。

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    首都はカトマンズ、公用語はネパール語で、人口は2649万人、人口の約80%がヒンドゥー教を信仰しています。

    ネパールの人たちは温厚で、南アジアの中では比較的安全な国だと思われがちですが、日本から比べるとやはりスリやひったくりなど、注意なければなりません。

    ホテルで荷物を運んだりするのを手伝って高額のチップを請求されたり、観光地では自称観光ガイドの客引きが激しく、ガイドをしてもらった後で高額のガイド料を請求されたり、土産物店に連れまわされたりといったトラブルも多いようです。

    格安ホテルやゲストハウスに宿泊する際には、通りに面した窓にはちゃんと鉄格子がはまっているかなど、戸締まりにも気をつけ、貴重品はセーフティボックスに預けるなどの防犯対策をしましょう。

    バザールや繁華街、レストラン、カフェ、混雑する乗合バスなど人が混み合うところではスリ、引ったくり、置き引きが発生しているので、口の閉まるカバンを使用し、バッグパックは前に抱えて持ち歩く、カメラや時計などの貴重品をテーブルに出しっぱなしにしないなど、個人の注意が必要です。

    ネパールの地震被害の支援状況は?

    ネパールで25日に発生した大地震の犠牲者は、2015年5月1日の時点でインドや中国を含めて6300人を超えました。

    国連は被災者がネパールの人口の3分の1に当たる800万人に上ると推定、水やテント、医療が不足し、約140万人が食料支援を必要としているとしています。

    ドローンで撮影した被災地の状況

    世界各国から、救援物資が集められ、多くの救助隊がネパール入りしていますが、ネパール政府は、カトマンズの空港には滑走路が1本しかないために対応が困難である、今すぐ救難救助に必要な人数は足りている、という理由から、他国からの救援隊の入国を一時制限する方針を示しています。

    既に到着している救護隊の多くは、首都にとどまっている状態で、山間部などまだ救護救援の手が届いていない地域は多くあると見られています。

    特に被害の大きい首都カトマンズからは、40万人を超える市民が避難し、バス待ちや渋滞で大きな混乱が生まれました。

    募金をするには

    ネパール 地震被害緊急支援募金- Yahoo!基金

    2015年ネパール地震救援金- 日本赤十字

    ネパール大地震緊急募金- 日本ユニセフ協会
    ただ、東日本大震災の時もそうでしたが、赤十字など大きな団体に募金をしても、その大半は手数料などでなくなってしまうようです。

    身近にネパールの団体とつながりがある知人がいたりする場合には、個別に援助をしたほうが有効かもしれません。

    ネパールの旅行・観光情報

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    ネパールには、世界最高峰のエベレスト、、珍しい動物が生息しているチトワン国立公園内のジャングル、中世にタイムトリップしたような寺院や町並みが残っている首都カトマンズ盆地など、見どころがたくさんあります。

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    この度の震災によって多くの建造物が被害を受けてしまったため、しばらくは訪れることができなくなってしまう場所もあるかもしれませんが、復興を信じて紹介したいと思います。

    ネパールの世界遺産
    ・カトマンズ盆地
    世界的にも貴重な歴史のあるカトマンズ、パタン、バクタプルという3つの芸術、文化性の高い都市がある地域です。

    カトマンズ:王宮やヒンドゥー教や仏教の寺院などがあり、代表的な建造物としてスワヤンブナート寺院、国立博物館、ダルバール広場、バラジュ庭園などが知られています。

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    パタン:カトマンズの南、バグマティ川の向こう側に位置する古都。

    非常に芸術的な都市として知られ、町の中には多くの寺院や僧坊があります。

    パタン・ダルバール広場、ヒラニャ・ヴァルナ・マハー・ヴィハール、ルードラ・ヴァルナ・マハヴィハール、クンベシュワール寺院、マハボーダ寺院など。

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    パクタプル:昔から商業で栄えた都市で、豊かな文化が生まれました。

    パゴタ形式という寺院建築が生み出され、その最高傑作とされるのが五層の天をさすバクタプルのニャタポラ寺院。

    そのニャタポラ寺院があるトウマディー広場、17世紀から18世紀にかけて建てられた王宮と、一群の寺院があるダルバール広場、1427年建立のダッタトラヤ寺院があるタチュパル広場があります。

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    ・仏陀の生誕地ルンビニ
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    ルンビニは、ネパールの南部タライ平原にある小さな村で、仏教の開祖・釈迦(ガウタマ・シッダールター)が生まれたとされる地です。

    仏教の八大聖地の1つでもあり、特に12月から1月にかけては殉教者で賑わいます。

    マーヤー・デーヴィー寺院を中心に、アショーカ王が巡礼したときに建立された石柱、釈迦が産湯をつかったという池などが残ってます。

    2015年4月29日のニュースによると、ルンビニの遺跡では震災の目立った被害はなかったそうです。

    ・サガルマータ国立公園
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    世界の屋根といわれるヒマラヤ山脈でも高い山が連なっていて、世界最高峰のエベルストもこの国立公園に含まれます。

    公園内には高山植物やレッサーパンダ、ジャコウジカなどの珍しい動物も生息していて、近年では山頂を目指す登山家以外にも、公園内のトレッキングを楽しむ旅行者が増えています。

    ・ロイヤル・チトワン国立公園
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    ネパール南部に位置する、ジャングルを保護する目的で設置された自然保護公園。

    公園内には、インドサイ、ベンガルトラ、ヒョウ、ヌマワニ等、絶滅の恐れの高い動物が生息していて、さらに野鳥の種類は500種類以上、世界一とも言われています。

    ゾウの背中に乗って見るジャングルサファリや、ラフティング、カヌー、バードウォッチングなどのアウトドアを楽しむことができ、人気の観光地となっています。

    その他の人気スポット
    ・ポカラ
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    カトマンズから西に約200kmの位置にある、ネパール第2の都市です。

    ポカラ渓谷の北西地区にあり、ペワ湖に面しています。

    天気が良い日は市内から標高8000メートル級のヒマラヤの山々の頂きが望めます。

    サランコット、プーンヒルなど、いくつかの絶景スポットがあります。

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    ポカラ市内から1時間ほどのところにある、山の頂上にある「世界平和塔」はトレッキングにも人気です。

    ・アンナプルナ連峰
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    ネパールのポカラや近在のダンプス、サランコットなどから手軽に見ることが出来る、ヒマラヤ山脈に属する山群です。

    大自然の中で、珍しい動植物にも出会えるトレッキングや、空中からの絶景が楽しめる遊覧飛行が人気です。

    ポカラから車で山の方に1時間ほどにあるホテルなどからの景色も絶景です。


    以上、
    ・ネパールの人口や治安は?
    ・地震被害の支援状況は?
    ・ネパールの旅行・観光情報
    の内容でお送りしました。

    ネパールの地震で犠牲になった方々のご冥福を祈ると同時に、一刻も早く復興が進んで穏やかな日々が戻ることをお祈りします。

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