ここ数年で過払い金請求についてのCMが多いですよね。
過払い金についてその内容や注意点について調べてみました。
過払い金とは?
過払い金というのは、過去にキャッシング等をして私たちが現行の貸金業法で定められている金利よりも大きく払い過ぎていた金利のことです。
現在シャッシング利用者は1400万人以上いると言われています。
現在ではそれを誰でも返してもらうことが可能になっています。
「返してくれ」と請求することがいわゆる過払い金請求です。
現在では10万円以上100万円以下の借り入れの場合、返済にかかる金利の上限は18%以下にするように定められています。
しかし、過去にそれを超える金利が設定されていたケースが多いためその差額(グレーゾーン金利)を返してもらうことができるのです。
これは誰にでも与えられた権利です。
過払い金の請求期限は?
過払い金には請求期限があるのでしょうか?
答えはYesです。
あるんです。
返済終了後10年と定められています。
1日でも過ぎてしまうと時効成立してしまい、請求することができません。
過去に借り入れ返済をしたことがある方は正確な時期を調べてみるのもいいと思います。
この10年という期間は、完済後10年です。
現在の返済が10年以上続いている場合には、過去の返済分も時効になることなく請求できますので諦める必要はありません。
過払い金の計算方法は?
過払い金の計算はエクセル等の表計算ソフトで行います。
検索すると過払い金計算専用アプリもありますが、PMT関数を利用することでエクセル単体でも計算することができます。
また、iPhoneやAndroidアプリの金融電卓アプリを使用すると携帯で手軽に計算できますよ。
PMT関数は月々の金利(年利を12ヶ月で割ったもの)と残りの返済回数、元金の残高が分かれば使用できます。
具体的には、
「=PMT(金利/12,残回数,残額)」
と入力すると月々の返済額が出ますので、その数字に支払った回数を掛ければトータル返済額が出ます。
あ、残回数と残額のところにはお手持ちの明細等を見ながら正確に入力してください。
そうやって出た金額から、
「=PMT(1.8/12、残回数,残額)」
に支払った回数を掛けてで出た金額を引けば差額が出ます。
ぜひ試してみてください。
余談ですが、この計算は固定金利型住宅ローンの返済額を計算する際にも便利ですよ。
大抵優遇期間が決まってますので、2段階に分けて計算してみてください。
※このページで紹介している計算式で計算したものと実際の額とは多少異なりますのでご了承ください。
過払い金で注意しなければならないことは?
過払い金請求について気をつけなければならないことがあります。
それは住宅ローンとの関係です。
家を建てようと考えている方で、過払い金請求を検討している方はちょっと待ったほうが良いです。
それは、過払い金請求をして債務整理された後も残債が残るケースがあります。
その場合は信用情報に記載される(いわゆるブラックリストに載る)ため、住宅ローン審査で否認されてしまうようなのです。
私の知り合いでまさにそのようなケースの人がいましたが、住宅ローン会社の担当者に「過払い金請求は住宅ローンが実行されるまで待ってください」と実際に言われました。
それは自分の計算では明らかに残債が残らないような場合でも勘違いで残債が残ってしまうことがあるからだということです。
住宅ローンのような重要なシーンでは、手堅くローン実行後の過払い請求ということにしたほうが良さそうです。
以上、
・過払い金とは?
・過払い金に請求期限はあるの?
・過払い金の計算方法は?
・過払い金請求で注意しなければならないこと
の内容でお送りしました。
この先まだまだ過払い金請求については希望者が増えるそうです。
中には数百万円帰ってきた!などという方もいるそうですね。
色々なことに(特に住宅ローンを組もうとしている方)気をつけて、それぞれの責任で有益な使い方をしましょう。