南海トラフ巨大地震の予知や予測は可能?震度やマグニチュードとは?前兆と地震雲一覧も

    地震国である日本ではどの地域でも地震の危険性がありますよね。

    これまで発生した

    • 阪神淡路大震災(1995年)
    • 新潟県中越地震(2004年)
    • 東日本大震災(2011年)

    等の大地震では壊滅的な被害が出ています。

    現在日本の太平洋側の地域で懸念されているのは、南海トラフ地震です。

    この記事では、南海トラフ巨大地震の予知や予測について調査したことを紹介しています。

    震度やマグニチュード、地震の前兆や地震雲についても詳しく触れています。

    【近畿地方で大きな地震】
    2018年6月18日の午前7時58分に、大阪北部を震源とする大きな地震が起きました。

    発生直後の報道では被害はさほど無いとされていましたが、時間が経過すると共に被害状況が明らかになってきました。

    大阪府高槻市で寿栄小学校のプールのブロック塀の下敷きとなり小学4年生で9歳の三宅璃奈(みやけりな)さんが亡くなり、坂勝枝(さかかつえ)さん(81歳)が倒れたタンスに挟まれて亡くなりました。

    大阪市東淀川区では安井実(やすいみのる)さん(80歳)が倒れてきたブロック塀の下敷きとなり亡くなっています。

    大阪府茨木市では本棚に挟まれ後藤孟史(ごとうもとちか)さん(85歳)が亡くなりました。

    負傷者は大阪府・兵庫県・京都府・滋賀県・奈良県・三重県で合計で307人です。

    決して被害は小さくないですね。

    その他にも水道管の破裂とその影響による水の被害や交通渋滞、大規模停電や鉄道の運行停止、住宅火災等、様々な影響が広範囲で出ています。

    今後は余震でも同規模の自身が起こる可能性があり、さらなる被害が出ないよう注意が必要です。

    もくじ

    1.南海トラフ巨大地震は予知や予測が可能?

    南海トラフ巨大地震は予知や予測が可能なんでしょうか?
    日本には、地震予知や予測について専門の研究機関があります。

    東京大学地震研究所
    名古屋大学大学院環境学研究科地震火山・防災研究センター
    東北大学大学院理学研究科附属地震・噴火予知研究観測センター
    静岡県総合研究機構防災情報研究所
    北海道大学大学院理学研究科附属地震火山研究観測センター
    弘前大学理工学部附属地震火山観測所
    愛知工業大学耐震実験センター

    このように、全国に複数の研究機関があるんですね。

    いろんな研究機関が地震予知の研究を続けていますが、これまでに地震を予知出来たことはないみたいですね。

    また、東京大学大学院教授のロバート・ゲラーさんは「地震予知は不可能」と明言しています。

    robertgeller01
    それは、地震のメカニズムは解明できてもそれが何時起こるかを知ることは出来ないからだということです。

    鉛筆を曲げ続ければいつかは折れるのと同じだというのです。

    地球規模で見て、地中の複雑な動きを正確に予測することなど不可能ということですね。

    ロバート・ゲラーさんは、地震予知研究にかける予算を耐震補強などの地震対策費に切り替えるべきだと主張されています。

    たしかに、研究しても結局無駄なのであれば、実際に自身が起きた後の被害軽減のためにお金を掛けるべきですよね。

    しかし、日本の地震予知の技術はロバート・ゲラーさんの主張を覆す可能性があるかもしれません。

    2.東海地震だけは予知が可能である

    基本的に地震の予知は不可能とされていますが、東海地震だけは例外らしいですよ。

    東海地震は静岡県の駿河湾で発生すると言われている大地震ですが、この東海地震に関する研究は古く、地道に色々な対策がなされてきたようです。

    東海地震の発生域は陸地と陸地に近い海底の直下に位置しているため、発生域付近に精度の高い観測網を整備できたことから、地震の数時間から数日前の時点での予知(短期予知)が可能だと言われています。

    また、プレートが跳ね上がる前の「前兆すべり(プレスリップ)」という現象があることが明確化されていることも大きな理由だそうです。

    このようなことから東海地震は日本で唯一事前予知が可能な地震だということです。

    言い方を変えれば、その他の地震は発生のメカニズムや観測網等の条件を満たさないことから、予知は困難だと考えられているそうです。

    遅くとも数時間前に地震警報が鳴ってくれたら、被害を軽減できそうですよね。

    しかし、ロバート・ゲラーさんのいうとおり、地震対策にもっと予算をかけてより安心安全に配慮していって欲しいですよね。

    3.地震の震度やマグニチュードとは?

    地震の大きさを指す言葉に「震度」「マグニチュード」がありますよね。

    それぞれ意味が違いますので解説します。

    ①マグチュードとは?

    マグニチュードは地震が発するエネルギーの大きさを表した指標値です。

    マグニチュードTNT換算備考
    -2.00.015g蛍光灯2秒間の消費電力
    -1.50.083g 
    -1.00.48g 
    -0.52.6g 
    015g観測した最も小さな地震
    0.584g 
    1.0480g微小地震
    1.52.6kg 
    2.015kg肥料工場爆発時のエネルギー
    2.584kg 
    3.0480kg小地震
    3.52.6t 
    4.015t小型核爆弾が発するエネルギー
    4.584t 
    5.0480t1961年長岡地震
    5.52,600t広島の原爆のエネルギー
    6.015,000t2003年宮城県北部地震
    6.584,000t2004年新潟県中越地震
    7.048万t2005年福岡県西方沖地震
    7.5260万t1993年北海道南西沖地震
    8.01,500万t史上最大の核兵器が発したエネルギー
    8.58,400万t2010年チリ地震
    9.04億8,000万t2011年東日本大震災
    9.526億t1960年チリ地震(観測史上最大)
    10.0150億t地球上で起こり得る最大の地震
    10.5840億t 
    11.04,800億t恐竜絶滅時の小惑星衝突のエネルギー
    11.52兆6,000億t地球が受ける太陽エネルギー1日分
    12.015兆t地球が真っ二つに割れる際の地震

    マグニチュードの数値は明確に定義されていることが分かりますね。

    それにしても、マグニチュード12は、地球が真っ二つに割れる程のエネルギーとあります。

    複数の巨大な彗星が同時に高速で地球にぶつかるくらいの力っていうことでしょうか。

    もうそうなれば全員同時にいなくなるということですから、もはや怖くもない感じですね。

    ②震度とは?

    震度はその場所の揺れの大きさです。

    震度1が一番揺れが小さく、数字が大きくなるにつれて揺れが大きくなります。

    震度備考
    震度0体に感じない地震
    震度1座っていてかすかに感じる程度の地震
    震度2多くの人が気づく地震
    震度3屋内にいる人の殆どが気づく地震
    震度4眠っている人が目を覚まし、不安定な置物が倒れる地震
    震度5弱家具が移動し、本屋置物が落ち、窓ガラスが揺れる地震
    震度5強重い家具や自動販売機が倒れる地震
    震度6弱立っているのが困難で、外壁のタイルや窓ガラスが壊れ、ドアが開かなくなる地震
    震度6強立っていられず、這わないと動けない。

    家具のほとんどが倒れドアがはずれて飛ぶ地震

    震度7自分の意思では行動できず、地割れや山崩れが起きる地震

    阪神大震災で震度7を経験された方が、震度7ではコピー機やグランドピアノが部屋を走り回ったと語っています。

    想像するだけで恐ろしいですよね。

    3.地震の前兆や地震雲について

    地震の前には様々な前兆や地震雲が出ると言われていますよね。

    地震の前兆と地震雲について見てみましょう。

    ①地震の前兆

    1995年の阪神大震災の前兆
    震災前日に犬が吠え続けた
    犬が餌を食べず、終始落ち着かない状態だった
    月が赤みがかって見え、普段よりも大きく見えた
    前日に二重にかかる虹が発生した

    東日本大震災の前兆
    太陽の付近に虹がかかった
    月が赤く見えた
    耳鳴・めまいが酷かった
    カラスが大群で移動して鳴き声もうるさかった

    その他にも
    ニュージーランド大地震の2日前にクジラ107頭が海岸に打ち上げられていた
    など、過去9件の大量座礁の後に7回も大地震が発生しているそうです。

    阪神大震災の4日前に三重県の南島町沖で深海魚のリュウグウノツカイが捕獲されたそうです。

    リュウグウノツカイは2004年の紀伊半島南東沖地震の2ヶ月前にも三重県で捕獲されているようです。

    飼い犬や猫など、身近な動物の様子や、海岸に大量にイルカやクジラが打ち上げられたりしたら大地震を警戒した方がいいかもしれませんよね。

    警戒しても地震が来なかったという場合はそれで良かった、と思えばいいことですから。

    ②地震雲の根拠や種類一覧

    地震雲は地震発生の2週間前から直前に発生する異常な形をした雲で、雲の形は放射線状だったり、渦巻状だったり、直線上だったりするようです。

    特徴としては気象上の雲や飛行機雲が風に流されて移動するのに対し、地震雲は移動せずにその場に長時間留まるそうです。

    ちょっと怖いですよね。

    なんで風に流されないんでしょうか。

    その理由は地震雲の発生するメカニズムにあるようです。

    地震雲は地震エネルギーによる電磁波が発生させるんだそうですよ。

    近くの衝突によって生じた電磁波が上空に達して普段見られない異形の雲を発生させるですって。

    地震雲には9つの分類があるようです。

    断層形地震雲dansougata-jishingumo
    波紋形地震雲hamonjougata-jishingumo
    放射状形地震雲houshajougata-jishingumo
    稲妻形地震雲inazumagata-jishingumo
    帯状形地震雲obijougata-jishingumo
    肋骨状形地震雲rokkotsujougata-jishingumo
    さや豆形地震雲sayamamegata-jishingumo
    弓状形地震雲kyuujougata-jishingumo
    竜巻形地震雲tatsumakigata-jishingumo

    このような雲を見たら要注意だということです。

    地震雲なんて後付のデタラメだと思っていましたが、科学的に証明されているものなんですね。

    これからは注意して空をみていたいとなりませんね。


    以上、今回は南海トラフ地震や東海地震等の大地震の予知や前兆、地震雲等の情報を紹介しました。

    日本に住んでいる限り地震のリスクは常にあると言えますから、
    色んな情報を積極的に得ながら地震対策を講じていきたいですね。

    最後まで見ていただきありがとうございました。

    次の記事もお楽しみに。

    では!

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