秋山清仁選手は日体大に所属している山下りのスペシャリストです。
箱根駅伝6区の区間記録保持者ですよね。
圧倒的なスピードで山を下る姿は、2015・2016年に山登りで大ブレークした山の神・神野大地選手のまさに逆バージョンです。
2016年、3年時に出した区間新記録を2017年も更新すると多くの方が思っているようです。
今回は秋山清仁選手のベスト記録や出身高校・中学校・小学校、6区の区間記録について紹介します。
<追記>
秋山清仁選手は2017年の箱根駅伝でも6区を走り、3年生の時に自身が出した区間記録を更新しました。
タイムは58分02秒でした。
突出しながらも安定した実力を持っていることを証明しましたね。
日大卒業後の2017年シーズンは実業団の愛知製鋼に所属しています。
愛知製鋼はニューイヤー駅伝2019本戦に出場しますね。
テレビで見れるかもしれません。
頑張って欲しいですね。
秋山清仁プロフィール
本名 | 秋山清仁(あきやま きよひと) |
生年月日 | 1994年11月19日(30歳) |
出身地 | 東京都 |
身長 | 169cm |
体重 | 56kg |
所属 | 日本体育大学 |
特徴 | 山下りのスペシャリスト。 箱根駅伝6区の区間記録保持者 |
秋山清仁選手は今の大学陸上界において非常にユニークな選手です。
小学生の頃はサッカー少年でしたが、足元の技術が決定的に足りなかったそうです。
しかし試合の中では誰よりも長い距離を走る持久力を持っていました。
その持久力を当時のサッカーの監督に褒められたことで、中学からは陸上の長距離選手となりました。
中学校では陸上部の長距離部門に秋山選手ひとりしかいなかったため、全国大会とは無縁の選手生活をしていたそうです。
中学校の陸上部の先生はもともと女子バスケの先生だったそうで、細かな指導はほとんど受けず、自己流で走りを研究していったのだとか。
高校でも長距離は自分ひとりしかおらず、孤軍奮闘することになります。
しかしそんな中、アップダウンを走る姿を撮影してもらった事があり、映像を見ながら監督に「下りに向いているかもしれない」とアドバイスをもらったことが転機となりました。
下りを走ることに楽しみを見出した秋山選手は、日体大に進学して箱根駅伝の6区を走ることを夢見るようになったのです。
因みに日体大は中学時代の恩師の母校であり、進路について相談する中で日体大で教員免許を取りたいと思うようになったそうですよ。
ですから中学校の先生からは長距離の技術は学べなかったのですが、日体大に進学するという目標を持つきっかけとなったのです。
何か、めぐり合わせを感じさせますよね。
日体大進学後は、最初から6区に照準を絞り、山下りをすることだけを考えて練習したそうです。
こうした小学校からの特殊な流れに乗って、楽しんで山下りの練習に取り組んできた結果が2016年の6区区間新記録に繋がったのです。
秋山清仁の記録(ベストタイム)は?
秋山清仁選手のベストタイムを見てみましょう。
5000m | 14分17秒73 |
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10000m | 29分28秒64 |
ハーフマラソン | 1時間03分53秒 |
上記の記録、これだけを見ると非常に平凡な記録なんですよね。
しかし、秋山選手はトラックで良い記録を出すような選手ではありません。
というよりも、こうした記録を伸ばしたいという気持ちが無いのです(^^)
完全に箱根駅伝6区山下りのために存在している選手なんです。
ですから、5000mや10000mの記録自体にはそれほど興味はなく、重要視していないそうですよ。
実際、箱根駅伝以外の出雲や全日本大学対校駅伝のメンバーからは外れることが常です。
普通の陸上選手ならメンバーから外されたら焦りますよね(^^)
ですが、秋山選手は平然と1月3日の山下りに備えているのだそうです。
秋山清仁の出身高校・中学校・小学校は?
秋山清仁選手の出身校を見てみましょう。
- 出身小学校=板橋区立蓮根小学校(東京都・サッカー)
- 出身中学校=板橋区立志村第五中学校(東京都)
- 出身高校=順天高校(東京都)
上述したように、小学校ではサッカー、中学校・高校では部員一人状態で独学していました(^^)
基本的な陸上の実力のみで日体大に入り込みました。
実績のない秋山選手は日体大に入った後、中々自分をアピール出来なかったそうですよ。
それもそのはず、秋山選手が入学した前年は、日体大は箱根駅伝で総合優勝を飾っていたのです。
メンバーもトップレベルのスター選手が数多くいました。
ホンダの服部翔大選手や日清食品グループの矢野圭吾選手などです。
無理もありませんよね。
しかし、運の良い秋山選手は、合宿で山下りのスペシャリスト・鈴木悠介選手と同じ部屋だったんです。
鈴木悠介選手に山下りの極意を徹底的に教え込まれ、練習では下りを走る姿を目に焼き付ける事ができました。
山を下る事が大好きで楽しくてしょうがなかったという秋山選手。
鈴木悠介選手の技術をドンドン吸収して、自分にあった解釈の仕方をしたのでした。
入部当初は「やらされる練習」だったそうでキツかったそうです。
しかし、自分から鈴木悠介選手の技術を盗むようになってからは「攻める練習」に変わったんですね。
日体大の渡辺正昭駅伝監督は、秋山清仁選手は「山下りが快感」なのだと評しています。
走れば走るほどエンドルフィンが出て快感になるという、最強ランナーの要素満載の選手なんですね。
秋山清仁の持つ箱根駅伝6区の区間記録が凄すぎる
↑山下りの理想的なフォーム。
腰を入れてグイグイ攻めるように走っています。
2016年の箱根駅伝は区間新記録がひとつしか出なかったことをご存知でしょうか。
唯一出た区間新記録がこの秋山清仁選手の出した6区山下りでの区間新記録だったのです。
箱根駅伝のコースは2014年に変更になりました。
距離が20m長くなったんです。
正式には2014年以降の記録が対象になるのですが、2016年に秋山選手が出した区間記録は、20m短かった2011年当時の記録58分11秒をも更新する58分09秒でした。
すごい記録ですよね。
実質本当に一番早い記録なのです。
2017年はより進化した走りで、更なる記録更新が期待されています。
秋山選手本人も、区間新をもう一度出してチームに勢いを与えるといい切っていますので、要注目ですよ。
<追記>
秋山選手、2016年の記録を破り区間新出しました!
記録は58分02秒です。
6秒更新しました^^
以上、今回は秋山清仁選手のプロフィールや記録、出身校等について紹介しました。
大学卒業後は愛知製鋼に進んでマラソンを目指すことが決まっている秋山選手。
日体大出身の谷口浩美元選手は、箱根駅伝で6区を走りました。
谷口さんは世界陸上で金メダルを獲得して、バルセロナ・アトランタ五輪でも代表選手となったカリスマ選手ですよね。
山下りに特化した走りがマラソンに活きることが分かっていますから、将来のマラソン代表選手となるためにも、2017年箱根駅伝で納得できる走りをしてほしいですよね。
秋山清仁選手は、雑誌インタビューで選手引退後にも言及しています。
長距離の指導者となり、エリートランナーではなく、自身のような雑草系の選手をたくさん育てたいそうですよ。
いい先生になりそうですよね(^^)
選手としてだけでなく、その先の先生としても要注目ですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。