家を建てたりマンションを買う際に利用する住宅ローン。
低金利な今、どっちがお得なんでしょうか?
住宅ローンと聞くと難しいと感じられるかもしれませんが、ポイントを押さえていけば意外とシンプルです。
住宅ローンは変動と固定どっちが良い?
住宅ローンには変動と固定がありますよね。
変動金利型住宅ローンと固定金利型住宅ローンです。
それぞれの特徴を説明します。
変動金利型住宅ローン
変動金利型住宅ローンは半年に1度金利の見直しがされるため長期的には返済金額が読めないという特徴があります。
また、当初一定期間は金利が変動せず一定期間経過後から金利が変動していくものもあります。
「1年固定」「3年固定」「5年固定」「10年固定」「20年固定」などがありますが、総返済額が読めないという観点からこれらは変動金利型住宅ローンに含まれるそうです。
固定金利型住宅ローン
固定金利型住宅ローンというのはフラット35をはじめとする全期間固定の住宅ローンのことです。
契約から返済完了までの間に金利が変わることがないため、全部でいくら返済するのかがあらかじめ分かるという特徴があります。
多くの金融機関が「フラット35」を取り扱っている他、ろうきんや一部のJA等で独自の全期間固定住宅ローンを取り扱っています。
ではどちらが良いのかというと、一般的に借り入れをする時期が低金利状態であれば契約後金利が変わらない固定金利型を選択すべきであり、金利が高い時に借り入れをする場合はそれ以後に金利が下がる可能性のある変動金利型を選択すべきであると言われています。
ただし短期間で返済を完了させられるケース(多額の定期が満期になる時期が分かっているなど)では低金利状態であっても変動金利型を選択するほうが金利面では得であることがあります。
住宅ローンをお得に借りるには
住宅ローンをお得に借りるには金利や借入期間以外にも検討すべきことが色々とあります。
例えば・・・
既存の生命保険の見直し
建築費以外の諸費用(手数料や登記料など)
今後の貯蓄方法
既存の借り入れやクレジットカード利用残高
自動車任意保険の見直し
土地の価格交渉
などですね。
上の項目を検討して費用を削減していくことで、それぞれは少額でもトータルで数百万円コストダウンできることがあります。
一見、生命保険や自動車の保険などは無関係のように思えるかもしれませんが、月々の固定費減らしていくことで生まれるお金は大きいです。
生活に関わる全てが住宅ローンと密接な関係を持っていると言えますね。
ご相談いただくことであなたに最適な資金計画を提案することもできます。
コメント欄かお問い合わせからご連絡ください。
また、自分の資金計画が大丈夫か不安の場合は、チェックも致します。
住宅ローンと年収の関係
住宅ローンを利用するには審査のために、銀行にご自分の年収や勤務先情報を通知する必要があります。
既に利用中のローンやクレジットカードのキャッシングの返済状況などによっても審査の合否が変わったり借りられる金額が上下したりしますが、最も影響が大きいのは「年収」だということです。
住宅ローン借入額の上限について、よく「年収の6倍まで」とか「年収の7倍まで」ということを聞きますがそれは誤りで、「年返済比率」が基準になっています。
年返済比率とは、年収に対する1年間に返済するトータルの金額の割合だということです。
その比率は、
年収が400万円以上の方(または世帯)・・・40%まで
年収が400万円未満の方(または世帯)・・・30%まで
このようになっています。
住宅ローンの頭金や予算の決め方
正確には住宅ローンの頭金というものはなく、建築費や不動産(土地など)の購入費のうち自己資金で支払う分のことを頭金と言います。
ではその額はどうやって決めるべきなのでしょうか?
借り入れをされる時期の金利状況によって変わってくるもので、例えば現在のように低金利の状況下では頭金は出来るだけゼロに近い数字にすべきで、予算(借入額)は出来るだけ多く借りるべきだということです。
一見世間と反対のことに思われがちですが、住宅ローンの返済がスタートした後で色々あってお金が足りなくなる人が多いんです。
その際に新たにカードローンやキャッシングで急場を乗り切るという考え方がありますが、要は手持ちのお金を確保しておいたほうが良いということですね。
せっかく金利の安い住宅ローンを組んでも、あとから年利18%のカードローンを組んだら意味ないです。
現金があることでリスク回避できますし、余分な金利を支払うこともありません。
住宅ローンはその他のローンに比べて超低金利なんですよ。
金額が極端に大きいために、「頭金をできるだけ多く払って住宅ローンを小さくしたい」と感じがちですが、逆です。
借入期間も、35年フルで借りたほうが月々の返済額が小さくなります。
トータルで支払う金利の合計を見て「損だ」と思うかもしれませんが、月々の返済が小さいことは日々の生活を豊かにします。
特に固定金利型住宅ローンであれば、月々返済額が想定外に増える心配もないです。
計画通りに勧めば月々にゆとりがある生活の方がいいですし、想定外が起こっても手元にお金があればしのげます。
最近は現在は住宅ローンが否決になるケースも多く、「いくら借りようか」と考えるのではなく「果たして自分は借りられるのか?」「借りられるとしたら最大いくらまで借りられるのか?」という思考で臨むべきだと言われています。
あらかじめCIC等の信用情報機関で過去のクレジットカード返済に問題がないか等を調べておくと安心して住宅ローン審査を受けることができますよ。
【参考】
https://www.cic.co.jp/
まとめると、予算を出来るだけ抑えるのではなく、自分が借りられる最大値で借りるべきということです。
住宅ローンは申込者の実力以上は出ないと言われているそうですから、月々の無駄な固定費を削減して行ってまずは自分自身を返済可能な状態に整えることが大切ですね。
以上、今回は住宅ローンの種類に関してでした。
・住宅ローンは変動と固定どっちが良い?
・住宅ローンをお得に借りるには
・住宅ローンと年収の関係
・頭金や予算はどうやって決めたら良い?
最適な住宅ローンは人によって様々ですが、上記を確認することで最適な住宅ローンを見つけてください。
この記事があなたの家づくりの参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。