クリスマスのご馳走といえば思い浮かぶのがチキン料理。
スーパーなどでもさまざまなオードブルに混じって、ローストチキンやフライドチキンなどチキン料理がいろいろ並びますよね。
でも、そもそもどうしてクリスマスにチキン料理を食べるのでしょう?
今回は、クリスマスにチキン料理を食べる理由や、名前、由来、意味について調べてみました!
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クリスマスにチキン料理を食べる由来
日本ではクリスマスというとチキン料理を思い浮かべますが、もともとはアメリカの七面鳥(ターキー)料理に由来しています。
ではどうしてアメリカではクリスマスに七面鳥を食べるのでしょう?
古くから北・中央アメリカに生息していた七面鳥。
アメリカの先住民の食料であったことはもちろん、アメリカに移住してきた人たちも飢えをしのぐために捕らえたり、先住民に分けてもらったりして命をつないだそうです。
七面鳥なくして今のアメリカはないとまで言われるほど、アメリカにとってありがたく貴重な食糧源だったんですね。
そのことから、七面鳥料理は「感謝」の現れであるとされ、クリスマスだけでなく感謝祭やお祝い事の食卓に並べられることがアメリカの文化として根付いています。
また、アメリカ大統領だったジョン・F・ケネディーが感謝祭のときに「Good Eatin’, Mr. President(美味しく食べてね、大統領)」と首からカードを提げた七面鳥を贈られましたが、食べなかったという逸話があります。
そのことが由来となり、今でも大統領が恩赦を与える際には七面鳥を放鳥するという儀式が行われています。
アメリカにとって、七面鳥というのはほんとうになじみの深い鳥なんですね。
日本ではクリスマスになぜチキンを食べるのか?
日本ではクリスマスに七面鳥ではなくチキンを食べることが多いですよね。
その一番の理由は、七面鳥が手に入りにくいからです。
日本にクリスマスの文化がアメリカからもたらされたのは明治維新後の1900年以降で、それからクリスマスツリーやクリスマスプレゼント・クリスマスケーキなどのクリスマス文化が徐々に日本に浸透していきました。
当然七面鳥を食べる文化も紹介されましたが、当時の日本には七面鳥を食べる習慣もなく飼育している畜産農家さんもなかったため、大変高価でなかなか手に入らないものでした。
そのため、クリスマスに七面鳥を食べるという文化は日本では全く広まらず、お肉屋さんがクリスマス時期にチキンレッグのローストを売り出すなど日本独自のクリスマス料理を模索することになりました。
そこに現れたのが、今でもクリスマスチキンといえば思い浮かべるケンタッキーフライドチキン(KFC)です。
1970年に日本に初出店をしたケンタッキー。
第1号店は名古屋の名西店でした。
しかし、赤と白のストライプの店構えが理髪店に間違えられることも多く、馴染みのないフライドチキンも売れず、わずか半年で閉店してしまいます。
ケンタッキーが日本で成功したきっかけを作ったのは、東京進出1号店の青山店でした。
名西店の開店の翌年にオープンした青山店も、当初はあまり売上が芳しいとはいえない状況でした。
しかしあるクリスマス時期、外国人のお客さんが来店し、「日本では七面鳥が手に入らないからケンタッキーのフライドチキンでクリスマスを祝おうと思う。
サンタクロースの格好をしてデリバリーしてくれないか。
」と注文しました。
この出来事にヒントを得た青山店の営業マンが「ケンタッキー・フライドチキンを食べてクリスマスを祝うのを日本のクリスマスの習慣にしよう」と思いつき、3年後の1974年からケンタッキーのクリスマスキャンペーンが始まりました。
このキャンペーンが大当たりし、アメリカの文化・クリスマスをアメリカのKFCで祝うというハイカラな感じが日本に広く受け入れられることになりました。
また、当時日本では手に入りにくかったまるごとの七面鳥やチキンをクリスマス用に買い求める外国人に提供した唯一の店がケンタッキーだったとも言われています。
ちなみにこの伝説のケンタッキー青山店は、2006年の11月に閉店しています。
時代の移ろいを感じますね。
今では、「日本人はクリスマスにケンタッキー・フライドチキンを食べる」と欧米人から不思議がられています。
フランス語のウィキペディアでは「Noël au Japon(日本のクリスマス)」という項があり、その中でもKFCのフライドチキンを食べることが紹介されています。
たしかに欧米では、普段食事の準備をする時間がないときに買ってきてテレビ見ながら食べる的なフライドチキンをクリスマスという特別な日に食べるというのは、ちょっと理解できないことかもしれないですね。
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ヨーロッパでもクリスマスにチキンを食べる?
ちなみに、イギリスやフランスなどヨーロッパではもともと七面鳥がなかったのでクリスマスにはチキン料理やガチョウ料理を食べる風習がありました。
ヨーロッパに七面鳥を持ち込んだのは、かの有名なコロンブス。
1492年にアメリカ大陸に渡った際に、ヨーロッパでは見かけない鳥をみつけ持ち帰ったのが最初と言われています。
七面鳥は、フランス語で「Dinde」といいますが、これは「De Inde(インドの)」という意味なんですね。
アメリカ大陸についたのに、そこがインドだと勘違いしたコロンブスがそのまま名前をつけてしまったせいなんだそう。
こうしてヨーロッパに持ち帰られ、紹介された七面鳥。
チキンよりも大きいので1羽で家族分の料理ができること、ガチョウよりも安価なことから、それまでのチキン料理やガチョウ料理に代わって七面鳥が使われるようになっていきました。
また、イギリスの小説家チャールズ・ディケンズが有名な著書「クリスマスキャロル」の中でクリスマスに七面鳥を食べる様子を書いたことも、フランスでクリスマスに七面鳥を食べるのが一般的になった理由のひとつとされています。
現在は、チキンの方が七面鳥よりもジューシーで好む人も多く、クリスマス時期には七面鳥とチキンの丸鶏が両方スーパーに並んでいます。
クリスマスのチキン料理の名前
クリスマスに食べるチキン料理には特別な名前があるんでしょうか?
アメリカでは七面鳥を食べますが、七面鳥のことはターキー(Turkey)といいます。
こんな鳥です。
Turkeyというのは「トルコの」という意味ですが、七面鳥はもともと北アメリカ原産の鳥です。
どうしてトルコの名前がついているのかというと、七面鳥とは別に、トルコ経由でヨーロッパに輸出されていた別の鳥(ホロホロ鳥)と混同されてしまったためなんだとか。
北アメリカ原産なのに、インドって言われたりトルコって言われたり・・・、なんかけっこういい加減ですよね(笑)
そして、クリスマス時期に食べられるターキー料理に名前があるのかというと、特にありません。
一般的にクリスマスや感謝祭で食されるターキーは、中に味付けしたお米などを詰めてローストしてあるので、ローストターキーと呼ばれます。
また、クリスマスに食べるローストターキーのことを「クリスマス・ターキー」とも呼ぶこともあるようですね。
同様に、日本でもクリスマスに食べるチキン料理だからといって特別な名前はありません。
- ローストチキン
- フライドチキン
- スモークチキン
などなど・・・。
クリスマスっぽくするには、思い切って丸鶏をまるごとオーブンでローストするとかなり雰囲気が出ます。
でも、クリスマス時期って特に丸鶏が高いんですよね・・・。
そんな時は、チキンレッグ(骨付きもも肉)でも十分代用できますよ。
盛り付け次第でクリスマスっぽくなりますので、ぜひクリスマスにチキン料理楽しんでみてくださいね。
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以上、今回はクリスマスのチキン料理についてでした。
内容は以下の通りです。
- クリスマスにチキン料理を食べる由来
- クリスマスにチキン料理を食べる意味は?なぜチキンなの?
- ヨーロッパでもクリスマスにチキンを食べる?
- クリスマスのチキン料理の名前
クリスマスのチキンのコンビニ・ケンタッキー・モスの比較記事も書いていますのでよかったら読んでみてくださいね!
▶ クリスマスチキン2018比較!コンビニ・ケンタッキー・モスの値段と中身
また、クリスマスケーキについての記事はこちら
▶ クリスマスにケーキを食べるのはなぜ?世界のクリスマスケーキも紹介
年に一度の楽しいクリスマス、美味しいチキンで楽しいひと時をお過ごしくださいね!
最後まで読んでいただきありがとうございました。