一級建築士設計製図試験の基準階タイプ課題対策!設備や構造のコツは?

一級建築士設計製図試験の基準階タイプ課題対策!設備や構造のコツは?

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【注意】この記事は2015年の一級建築士製図試験課題の対策記事を元に編集したものです。

一級建築士設計製図試験の課題が発表され、本試験に向けて勉強・練習がスタートしていますよね。

今回は課題の対策や、みんなが苦労する設備や構造のコツについて調べてみました。

  • 一級建築士2015設計製図試験の課題対策
  • 一級建築士2015設計製図試験の設備・構造のコツ

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一級建築士設計製図試験の基準階タイプの課題対策

2015年の設計製図試験の課題は、「市街地に立つデイサービス付き高齢者向け集合住宅(基礎免震構造を採用した建築物である。)」でした。

要求図面は以下のようになっていました。

 

  • 1階平面図兼配置図
  • 2階平面図
  • 基準階平面図
  • 断面図
  • 面積表
  • 計画の要点等

 
 
ここで3つ注意点があります。
 
 

【注意点1】伏図がないこと

1つ目は例年必ず要求されていた「2階床伏図」がないことです。

これは何を意味するのかというと、「計画の要点等」で伏図に関連する事が出題されそうだということです。
 
 
伏図というのは、

(1)柱
(2)梁
(3)スラブ
(4)壁

をどう配置しているかを表現する図面です。

建物の構造の知識がないと当然描けません。
 
 
今回は伏図の要求はありませんが、一級建築士として伏図に関する知識・技能があるということは当然求められる要素ですから、「計画の要点等」の中で図示させたり文章で答えさせたりするのではないか、ということです。

特にお風呂のスラブ下げを図で説明しろと言われたら困りますよね!

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【注意点2】基準階であること

2つ目は、「基準階」のある建物であることです。

要するに伏図がない代わりに基準階平面図があるんです。

単純に描く線の量では伏図のほうが多いですが、平面図の方が時間がかかります
 
 
それだけではありません。

ここ数年のエスキス手順とは違うやり方で進める必要があります。
 
 

エスキス・通常の手順

1.アプローチ

敷地と道路の関係から、どうやって車や人が建物に出入りするかの確認。
 
 
2.機能図

部屋ごとの繋がり(動線)の確認。
 
 
3.ゾーニング

部門ごとにだいたいどの辺に配置させるかをザックリ考える。
 
 
4.外部施設と建物の最大面積

まず外に必要なもの(駐車場など)を敷地に配置して、建物を計画できる最大面積を出す。
 
 
5.グリッド決め

柱の感覚(スパン)を2パターンに絞る。
 
 
6.プランニング

部屋を配置する。
 
 
7.検討

主に5と6を行ったり来たりしながら、2階と1階を行き来しながら検討。
 
 

エスキス・今回の手順

1.アプローチ

2.機能図

3.基準階の検討・グリッド決め
住戸をどう配置するかで1階と2階も限定されてくる(エレベーターの位置など)。

4.ゾーニング

5.外部施設と建物の最大面積

6.プランニング

7.検討
 
 
このように、基準階を最初に決めることで建物の全体の計画が半分くらい決まってしまいます。

また、1階2階を決めてから基準階を決めるのは無理なのでやめましょう。
 
 

【注意点3】免震であること

初めて免震が出ました。

基礎に免震機構を採用しているので、断面図に免震の絵を描く必要があります。
 
 
免震の支承には積層ゴム支承を使うのがもっともシンプルで描きやすいです。

初めての出題であるため難しそうだと思う方が多いと思いますが、1/200断面図にはあまり詳細な表現はできないので、ちょっと練習して掛けるようにしてしまえばそれで良いです。

安心しましょう。

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ただ、敷地との取り合い部分の「エキスパンションジョイント」を一点鎖線等で明記せよと言われる可能性があるので、忘れずに描きましょう。
 

 


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一級建築士2015設計製図試験の設備・構造のコツ

一級建築士の試験はプランニングだけでなく、設備や構造についても高度な知識を問われます。

また、ただ知っていれば良いわけではなく、図面にそれをしっかりと取り入れなくてはならないので大変です。
 
 
ではどうやったら合格できるだけの知識と技量を付けられるんでしょうか。
 
 

設備のコツ

設備といっても4つの種類があります。

 


・空調設備(エアコン)

・電気設備

・給排水設備(水道)

・給湯設備(お湯・お風呂)

 
これらについて見ていきましょう。
 
 

空調設備

2015年はあまり細かくこだわる必要がありません。

「空冷ヒートポンプパッケージ方式のマルチ型エアコン」で十分です。

もしも1階に大空間を設けることになったら、その部屋のみ「空冷ヒートポンプパッケージ方式 床置きダクト接続型」にします。

計画の要点等の記述で大空間の空調について問われたら、「空気の温度分布のムラをなくすため空冷ヒートポンプパッケージ方式 床置きダクト接続型を採用した」と答えます。
 
 
空調室外機をどこに置くかを考えなくてはなりません。

今回は免震建物なので、建物と一緒に動く必要がありますから、1階の屋上か最上階の屋上に設置しましょう。

止むを得ず敷地に置く場合は建物近くに置かず、2.5mほど離して置きます。

その際、「免震ピット内への引き込み部分には免震継手を用いて地震時等に追従できるように」することを意識しましょう。

記述で問われたらきっちり答えます。
 
 

電気設備

電気設備のキモになってくるのはキュービクルや借室電気室とEPSです。

キュービクルとは受変電設備のことで、大きな電力を使用する建物には必要な設備です。

一級建築士試験に出てくる建物には大抵必要です。
 
 
今回は集合住宅とデイサービスで分ける必要があり、デイサービスには普通のサイズのキュービクルか電気室(20平米程度)で良いですが、集合住宅用には大きなキュービクルが必要となり、建物内に室を設ける場合は、電力会社が直接管理する「借室電気室」(30平米程度)を設置します。

大きなキュービクルは人が近づけないように柵を儲けましょう。

キュービクルの周囲には作業スペースとして1.2m程度の空間が必要です。
 
 
EPSについて

電気の引き込みは一戸建て住宅など小さな建物の場合は電柱から電線で引き込みますが、キュービクルが必要な大きな建物の場合は地中に埋設した菅で引き込みます(今回は免震ですから先ほども出ました「免震継手」が必ず必要ですからよくチェックしておいてください)。

一度基礎ピット内に引き込みますから、そこから電気室や居室に配線するためには一度上に上げる必要がありますよね。

そのときに通すのがEPSです。

ですから、平面図上で「ここから引き込むからこのへんに機械室があるといいよな」「ここに機械室があるからここをEPSにしてここから上にあげよう」などと考えながら設置しましょう。
 
 

給排水設備

これは毎年それほど変わりません。

今回はデイサービスは受水槽方式が良いでしょう。

災害時にも受水槽内の水を使えますから。

集合住宅は指定がなければ設備容量の小さな水道直結増圧方式が良いと思います。

受水槽も敷地ではなく建物内か屋上に置きましょう。

免震ですからね。

受水槽室の大きさはデイサービス単体なら20平米、集合住宅も受水槽になる場合は両方で40平米(1グリッド)。

こんな感じでさらっと覚えましょう。
 
 

給湯設備

デイサービスも集合住宅もお風呂が付きますし、集合住宅に大浴場が求められる場合があります。

大浴場がない場合はガスに関しては意識しなくて良いです。

大浴場が出たら、マルチ給湯器を使います。

ただ、ボイラーを使えという指定が出たら・・・

ボイラー室20平米を設けて煙突をボイラー室の壁の外に描きます。

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また、ろ過器と貯湯槽も必要なので浴室の近くに配置します(25平米)。

このように、ボイラーが出ると一気にめんどくさい事になってしまいます。

念のため覚える程度で良いと思います。

出ないといいですね。
 
 

構造のコツ

構造については伏図を覚えるのがてっとり早いんですが、今回は伏図が要求されていないためちょっと不利ですよね。

ではどうしたら良いのか?

過去問の「計画の要点の記述解答例」をまず数年分読みましょう

それである程度理解できると思います。
 
 
出来れば読むと同時に手で実際にその文章を書いてみます

地道な作業ですが、それが一番確実です。
 
 
また、伏図を実際に描いてみるのも意外と良い方法かもしれません。

今年2年目3年目の人たちはみんな伏図が描けるんですよ。

これは不利です。

そう考えると、伏図描けるようにしておくことは有効な手段ですよね!

伏図が描けることのメリットは断面図に出てくる小梁をどうやって判断したら良いかという問題にも有効です。
 
 
以上、ズラズラと書いてしまいましたが、サラッと覚えましょう。

サラッと覚えたらとにかく図面を描くことと記述を書くことです!

関連記事を作成しましたので、参考にしてみてください。

一級建築士試験の難易度は?問題や日程は?製図の独学は可能?

一級建築士製図試験エスキス手順!スピードアップのコツも!

一級建築士試験の記述(計画の要点)対策!構造・設備のコツ

一級建築士製図試験作図スピードアップ方法(1)補助線と柱

一級建築士製図試験作図スピードアップ方法(2)壁と開口部

一級建築士の製図試験(基準階課題)で合格するエスキス手順!時間配分も
 
 


以上、

  • 一級建築士2015設計製図試験の課題対策
  • 一級建築士2015設計製図試験の設備・構造のコツ

という内容でお送りしました。

頑張って10月には余裕の精神状態でいられるようにしたいですね。


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